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Garmin 第5世代光学式心拍センサーとは?第4世代との違い・対応モデル・選び方を解説(2025年版)

Garmin Elevate Optical Heart Rate

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Garminの最新フラッグシップモデル(Venu 4など)には、ガーミンジャパンが公式に「第5世代の光学式心拍計」と記す最新のElevateセンサーが搭載されています。

この第5世代センサーの登場と、日本国内でも利用可能になったECG(心電図)アプリ、そして新たに搭載された皮膚温度センサーとの連携によって、Garminウォッチは単なるスポーツデバイスから、包括的なヘルスケアデバイスへと進化を遂げました。

本記事では、Garmin公式情報と最新レビューをもとに、第5世代センサーの進化点とそれによって変わる体験、そして2025年秋時点の最新対応モデルまでを徹底解説します。

第4世代から第5世代への進化点

Garminのセンサーが光る様子のイメージ画像

Garmin公式サイトでは、「Elevate 光学式心拍計」の技術解説として、“ノイズを抑えて動いても安定した計測を実現する”ことを最大のテーマとして掲げています。第5世代では、ハードウェアとアルゴリズムの両面がさらに進化しました。

Venu4の製品ページでも「第5世代の光学式心拍計で精度高く、フィットネスアクティビティや心拍数の変動を測定し、ストレスレベルを計算します」と明記されています。

比較項目表(第5世代 vs 第4世代)

比較項目第4世代
(Gen 4)
第5世代
(Gen 5)
備考
HRV
(心拍変動)
対応精度・再現性
が向上
睡眠やリカバリー分析の信頼性が高まり、コンディション指標がより体感に近くなる。
ECG
(心電図)
非対応対応
(国内利用可能)
心房細動の兆候など、心拍リズムの変化を自分で記録・確認できる。
皮膚温度非対応対応睡眠中の皮膚温度を記録し、体調変化の予兆や周期の把握に役立つ。
センサー構造円形
LED配置
六角構造+
受光面拡大
肌との密着性が向上し、動きの激しい運動中でも心拍データが安定する。
省電力性能標準高効率
モジュール
採用
精度を維持しながら、バッテリー持続時間を犠牲にしない設計。

改良ポイント

Garminが追求する「ノイズの抑制」「高精度計測」「省電力」という3つの方向性を、第5世代センサーはさらに高いレベルで実現しています。これにより、トレーニング時の信頼性だけでなく、睡眠やストレスといった24時間のヘルスデータも、より安定した品質で記録できるようになりました。

ガーミン HRVステータスのベースラインと平均|身体状態のバランス指標 編

第5世代センサーで得られる3つの進化体験

Garmin fēnix 8のセンサー側の画像

第5世代センサーの進化は、単なるスペックアップではなく、実際の使用シーンで「どのように違いを感じるのか」を、3つの観点から見ることができます。

トレーニングのブレが減る

高強度インターバルやトレイルラン中でも、心拍データがより滑らかに追従します。従来のセンサーでは時折見られた心拍グラフの急な跳ね上がりが抑制され、トレーニングレディネスやリカバリー指標の精度が向上。より自分の体感に近いコンディション管理が可能になります。

健康モニタリングが深化する

第5世代対応モデルの最大の価値は、国内で利用できるECG(心電図)と皮膚温度の計測です。Garmin Connectアプリで心電図波形を記録・閲覧でき、日常的なリズム変化を“把握する目安”として活用できます。皮膚温度と合わせ、これまで気づきにくかった身体の微細な変化を可視化します。

※これらの機能は医療行為や診断を目的としたものではなく、健康管理の参考情報として利用することが推奨されています。

将来性が広がる

業界報道によると、Garminは血圧推定などの新機能開発を進めているとみられます(参考: the5krunner, 2024)。これらの新機能は、高精度なデータを取得できる第5世代以降のセンサーを前提とする可能性が高く、「長く安心して使う」という視点でも有利です。

※現時点で正式発表された機能ではありません。

第5世代センサー搭載モデル一覧(2025年10月時点)

ガーミンの第5世代光学式心拍センサー搭載モデル(Venu4、fēnix 8、epix Proの画像)作成者:おかきソムリエ

公式および信頼レビューにより、第5世代センサー搭載が確認されている主なモデルは以下の通りです。

  • Venu 4 / 4S
    Garmin Japan公式で「第5世代」と明記。ECG・皮膚温度に対応したヘルスケア志向の主力モデル。
  • fēnix 8 シリーズ / fēnix 7 Pro シリーズ
    アスリートやアウトドア愛好家向けのフラッグシップ。長時間バッテリーと堅牢性が魅力。
  • epix Pro (Gen 2)
    鮮やかなAMOLEDディスプレイと最新センサーを両立。
  • Forerunner 970
    ランナーやトライアスリート向けの最上位機種。

現在、fēnix 7 Proで第5世代センサーを体験中です。

ガーミン fēnix 7Pro 進化の実力!旧モデル fēnix 7との違い|スペック・機能比較 編

買い替えを検討すべき3つのタイミング

Garminのデバイスで測定している様子のイメージ画像

第5世代センサーは確かに魅力的ですが、「すぐに買い替えるべきか」は人によって異なります。使っているシーンや求める精度、そして健康管理への関心度によって、その価値は変わってきます。

ここでは、実際に買い替えを検討するうえでの3つの目安を紹介します。

  • トレーニングデータの精度を上げたいとき
    トレイルなど、動きの大きい環境での計測安定性を求めるなら。
  • 健康モニタリングを重視したいとき
    心臓のコンディションや体調の微細な変化を数値で把握したいなら。
  • 長く安心して使いたいとき
    将来のソフトウェアアップデートによる新機能も見据えるなら。

まとめ:Garminを次の身体感覚デバイスへ

Garminの第5世代センサーは、「運動の記録」から「身体の理解」へと、ウェアラブルデバイスの役割を大きく前進させました。心拍・心電図・皮膚温度を多角的にとらえ、日々のコンディションをより深く理解するためのツールとして機能します

第4世代も依然として優秀ですが、「体調変化を可視化したい」「長期的な視点でデバイスを選びたい」ユーザーにとって、第5世代搭載モデルは最も賢明な選択肢です。

2025年10月4日発売された「Venu 4」も第5世代を採用され、注目を集めているデバイスです。

Garmin Venu 4とVenu 3の比較評価|主要なスペック・機能の違いを考察【2025 編】

購入前には、Garmin公式サイトで仕様とファームウェアの対応状況を必ず確認しましょう。

筆者のおすすめは、2025年10月現在の最新モデルVenu 4です。

※記載の内容は都合により変更になることがあります。
※写真やイラストはイメージです。