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Pixel Watch 5は何が変わった?歴代5世代で見えた役割の変化

Google Pixel Watch5のイメージ画像(スマブロ.com)

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2026年8月20日、Google Pixel Watch 5が発売されました。

AI機能や健康管理など、最新モデルらしい進化が加わっています。

ただ、初代Pixel Watchから5世代を並べてみると、

健康を測る時計から、そのデータや状況をもとにAIが先回りする時計へ、と変わってきたように見えます。

Pixel Watch 5で変わったのは、スペックだけではなく、Pixel Watchに求められる役割なのかもしれません。

なお、私はPixel Watch 5の実機をまだ使用していません。

購入はいったん保留にして、Googleの公式発表をもとに、現在Pixel Watch 3を使っている立場から考察しています。

今回は初代からの流れを振り返りながら、Pixel Watch 5がどこまで来たのかを考えてみます。

Pixel Watch 5までの進化を一言で並べると

まずは、初代からPixel Watch 5までの大きな変化を並べます。

モデル発売年大きな変化
Pixel Watch2022年GoogleとFitbitをひとつの時計へ
Pixel Watch 22023年健康を測るセンサーを強化
Pixel Watch 32024年45mm追加、画面や使いやすさを改善
Pixel Watch 42025年ハードウェアを刷新、Geminiを手首へ
Pixel Watch 52026年AIが状況や健康データを読み、先回りする方向へ

こうして見ると、Pixel Watch 5の特徴は、新しいセンサーがひとつ増えた、といった変化だけではありません。

初代から積み上げてきたセンサー、Fitbitの健康データ、画面、バッテリー、GPS。

その土台の上で、集めた情報をAIがどう使うかという段階に入ってきたように見えます。

サイズやバッテリー、充電速度など、歴代モデルの詳しい違いはこちらで比較しています。

Pixel Watch歴代シリーズ(初代・2・3・4)の画像(作成:スマブロ.com) Pixel Watch 初代から2 3 4までの違いを比較|今ならどれを選ぶべき?

Pixel Watch 5で注目したい機能と変化

Pixel Watch 5のイメージ画像

Pixel Watchでは以前から、心拍数や睡眠の記録、Suicaなどの決済、通知、通話、Googleマップ、音楽再生、Geminiなどを利用できます。

では、Pixel Watch 5では何に注目すればよいのでしょうか。

今回、特に気になったのは次の4つです。

  • Gemini Intelligenceによるプロアクティブな提案(今後順次対応予定)
  • プロアクティブな提案と連動したダブルピンチ操作(今後対応予定)
  • Google Health コーチとの連携強化(Google Health Premiumが必要)
  • Health Guardianによる長期的な健康傾向の把握(機能ごとに順次提供予定)

発売時点ですべてが出そろっているわけではありませんが、方向性は共通しています。

AIが情報や健康データを使って、ユーザーの次の行動を支援する。

Pixel Watch 5では、「できることの数」以上に、AIとの関わり方が変わろうとしています。

なお、Pixel Watch 5はWear OS 7を搭載していますが、Wear OS 7自体はPixel Watch 5だけのものではなく、既存の対象Pixel Watchにも提供されています。

Gemini Intelligenceについても、機能やデバイスによって対応範囲は異なります。

今回、Pixel Watch 5で強く打ち出されたのは、Gemini Intelligenceという名前そのものより、

必要な情報を先回りして提示する「プロアクティブな提案」の体験だと私は捉えています。

初代Pixel Watch|GoogleとFitbitがひとつになった

初代Google Pixel Watchが発売されたのは2022年。

Google初のフル機能スマートウォッチとして、Googleの便利な機能とFitbitの健康・フィットネス機能がひとつになりました。

GoogleマップやGoogleウォレットなどを使いながら、心拍数や睡眠、運動も記録する。

現在まで続く、Googleの便利さ+Fitbitの健康管理というPixel Watchの基本形は、すでに初代で作られていました。

Pixel Watch 2|健康を「測る力」が強くなった

Pixel Watch 2のセンサー側の画像(イメージ画像)

Pixel Watch 2では、健康センサーが大きく強化されます。

マルチパス心拍数センサーに加え、皮膚温センサーやcEDA(継続的皮膚電気活動)センサーを搭載。

Googleによれば、HIITやスピニングなど激しい運動時の心拍測定精度も、初代から最大40%向上しました。

初代がGoogleとFitbitをひとつにしたモデルなら、Pixel Watch 2では、

健康状態をより詳しく測るという方向がはっきりしてきます。

Pixel Watchが健康管理デバイスとして本格化した世代、と私は見ています。

Pixel Watch 3|測ることより、使い続けやすくなった

筆者所有のPixel Watch 3(41mm)撮影:スマブロ.com

Pixel Watch 3では、初めて45mmモデルが追加されました。

41mmと45mmの2サイズになり、新しいActuaディスプレイのピーク輝度は2,000ニト。41mmでも表示領域がPixel Watch 2より10%広くなり、45mmでは40%広くなりました。

カーディオ負荷や目標負荷など、運動と回復を見るための機能も加わっています。

私は現在、このPixel Watch 3を使っています。

この世代まで来ると、心拍数や睡眠、HRVなどを記録するという点では、大きな不足を感じなくなりました。

そこで気になってくるのが、どれだけ毎日使い続けられるか。

Pixel Watch 3は、健康を測る機能だけではなく、健康データを取り続けるための時計として整ってきた世代だったように感じます。

Pixel Watch 4|ハードが成熟し、Geminiが手首に来た

Pixel Watch 4では、ハードウェアが大きく刷新されました。

ドーム型のActua 360ディスプレイ、デュアル周波数GPS、バッテリーや充電性能の改善など、毎日使う時計としての完成度がさらに高まっています。

そして、大きかったのがGeminiです。

手首を上げて話すだけでGeminiを利用できる「Raise to Talk」が登場しました。

Google自身もPixel Watch 4を「過去最大のアップデート」と表現しています。

つまり、Pixel Watch 4ですでに、AIは手首に来ていました。

そのため、Pixel Watch 5を「AIを搭載したPixel Watch」と考えるだけでは、4との違いが見えにくくなります。

では、5では何が変わろうとしているのでしょうか。

Pixel Watch 5|話しかけるAIから先回りするAIへ

Pixel Watch 5の発表内容で目を引くのは、AIとの関係です。

GoogleはPixel Watch 5を、Gemini IntelligenceとGoogle Health向けに設計したモデルと説明しています。

内部にはSnapdragon W5 Gen 2 Acceleratedプロセッサと省電力なデュアルチップ構成を採用。

Pixel Watch 4と比べてRAMは50%増え、CPU性能は12%向上、処理速度は20%高速化しました。

Googleは、この性能向上をプロアクティブな分析やアクションを実行するための土台として説明しています。

たとえば今後対応予定の「At a Glance」では、空港に着いたときに搭乗券を表示したり、朝の通勤時に残りの停車駅数を表示したりと、必要なタイミングで情報をウォッチフェイスに届けます。

Gemini Intelligenceによるプロアクティブな提案も、今後順次対応予定です。

さらに、その提案が表示された際には、ダブルピンチで選択、確認、送信までできるとされています。


Pixel Watch 4では、人がGeminiに話しかける。

Pixel Watch 5が向かっているのは、AIが状況を読み、必要な情報を先回りして出す。

そして人は、その提案を確認する。そういった関係です。

Google Storeでも、Pixel Watch 5を朝から夜までの30の利用シーンで紹介しています。

そこにはSuicaや通知、Googleマップなど従来からある機能も含まれますが、全体を通して見えるのは、必要なときにスマホを取り出さなくても済む「毎日の小さな身軽さ」という方向です。

Pixel Watch 5で増えたのは機能の数だけではなく、手首側で先回りして情報を受け取る場面なのかもしれません。

ただし、それを支える機能の多くは、まだ提供を待っている段階でもあります。

Health Guardianは「測った後」の変化を象徴している

Google Healthアプリに表示されたHealth Guardianの月次サマリーと、Pixel Watch・Fitbit Air(作成:スマブロ.com)

もうひとつ、Pixel Watch 5と同時に発表されたのがHealth Guardianです。

新たに発表された月次トレンドサマリーは、以下の3つです。

  • 血管ストレス
  • 睡眠中の呼吸の質トレンド
  • 代謝ストレス

蓄積されたセンサーデータから長期的な傾向を読み取り、インサイトとして返していく方向です。

このうち血管ストレスと代謝ストレスは、Googleの発表資料の注記で2026年9月からの提供とされています。

睡眠中の呼吸の質トレンドについては、現時点で提供時期が示されていません。

大切なのは、単発の数字を見るだけではないという視点です。

測る → 記録するから、測り続ける → 傾向を読み取る → 意味として返すへと変わります。

なお、Health GuardianはPixel Watch 5だけのために用意されたものではなく、機能によって対応するPixel WatchやFitbit Air、提供地域が異なります。

この点は、すでに別記事で詳しく整理しています。

Google Healthアプリに表示されたHealth Guardianの月次サマリーと、Pixel Watch・Fitbit Air Googleの新機能Health Guardianは、いちばん軽い端末に効くのかもしれません

Pixel Watch 5で興味深いのは、「何を測れるか」以上に、測った後のデータをどう使おうとしているかなのかもしれません。

AIは健康状態を見るだけでなく「次に何をするか」へ

この変化は、Google Health コーチにも表れています。

Google Health コーチはPixel Watch 5と同時に登場した新機能ではありません。2026年5月から、日本を含む対象地域でGoogle Health Premiumの機能として順次提供されています。

Pixel Watch 5との組み合わせでは、睡眠やHRVなどの回復指標を分析し、状況に応じた提案を行う例が紹介されています。

たとえば午後に猛暑が予想されていれば、激しい屋外ランニングから室内ヨガへの変更を提案する。

つまり、「今日は回復しているか」

を見るだけでなく、「では今日は何をするか」までAIが支援する方向です。

これまでのスマートウォッチは、記録された数字を見て、最後は自分で判断する場面が多くありました。

Pixel Watch 5では、その判断の一部にもAIが入ってこようとしています。

ただし、Google Health コーチを利用するにはGoogle Health Premiumの契約が必要です。

Pixel Watch 5を買えば、すべてのAI健康機能がそのまま使えるというわけではありません。

私の場合はGoogle AI Proを契約しているため、その特典としてGoogle Health Premiumを追加料金なしで利用できます。

Google AI ProからGoogle Health Premiumを有効化する方法のアイキャッチ画像(スマブロ.com) Google AI ProからGoogle Health Premiumを有効化する方法|実際の画面つきで確認

Pixel Watch 3を使っている私から見るPixel Watch 5

筆者が愛用しているGoogle Pixel Watch 3の写真(撮影:スマブロ.com)

私は現在、Pixel Watch 3を使っています。

心拍数や睡眠、HRVなどを測るという基本的な健康管理については、Pixel Watch 3でも大きな不足は感じていません。

そのためPixel Watch 5を見ても、「新しい健康機能があるから、すぐ買い替えたい」という感覚にはなっていません。

現時点で、Pixel Watch 5へ買い替えるかも決めていません。

手元にはPixel Watch 3に加えてFitbit Airもあります。

まずは今ある端末で、Google HealthやAI機能がどこまで変わるのかを見てみたい。

そのうえで、Pixel Watch 5だからこそ得られる体験がどれだけあるのか、少し様子を見ようと思っています。

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まとめ|Pixel Watch 5で変わるのは、時計の役割なのかもしれない

Pixel Watchの5世代を振り返ると、進化してきたのはスペックだけではありません。

初代でGoogleとFitbitがひとつになり、Pixel Watch 2で健康を測る力が強くなりました。

Pixel Watch 3では使いやすさが整い、Pixel Watch 4ではハードウェアが成熟してGeminiが手首へ。

そしてPixel Watch 5では、そのAIが状況や蓄積された情報を読み、先回りして働く方向へ進もうとしています。

健康を測る時計から、測ったデータの意味を考え、次の行動を手助けする時計へ。

Pixel Watch 5は、スペック以上にPixel Watchの役割が変わり始めるモデルなのかもしれません。

参照日:2026年8月26日

※Gemini Intelligence、Health Guardianなどの一部機能は今後順次提供予定です。対応機種、提供地域、提供時期は機能によって異なります。また、健康関連機能は医療目的を意図したものではありません。最新情報はGoogle公式サイトをご確認ください。
※一部の写真やイラストはイメージです。