Garminの新作「Venu 4」と前モデル「Venu 3」を徹底比較。
発売日は2025年10月2日、公式価格は79,800円 (税込)です。
今回は、買い換え検討のため、基本情報から新機能(ヘルスステータス/睡眠アライメント/GNSSマルチバンドなど)を交えて、
Venu 4における進化点を中心に、Garminユーザーの視点でわかりやすく解説したいと思います。
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Venu 4とVenu 3の違い(変更点と進化ポイント)

まず、新型 Venu 4のスペック・機能について、前モデル(Venu 3)から変わった点をいくつか挙げておきました。
主要なポイントのみに絞っていますが、目安として参考になれば幸いです。
- 第5世代の光学式心拍センサーを継承
(ライフログ精度を維持) - バッテリー持続時間の減少
(スマートウォッチモードで約2日間の減少) - 睡眠機能に新機能が追加
(睡眠アライメントなど) - LEDフラッシュライトの搭載
(夜間や暗闇での利便性や安全性の確保) - サイドボタン数の変更
(3ボタンから2ボタンへ)
特に「第5世代の光学式心拍センサー:Optical Heart Rate Sensor(Elevate Gen 5)」は、fēnixなどのフラッグシップモデルにも搭載されている最新センサー(2025年10月6日現在)で、Venu 3やVenu 4の大きな魅力の一つとなっています。
バッテリー時間が短くなったのは、LEDフラッシュライトやGNSS:マルチバンドGNSS(SatIQ対応)など新機能を搭載したことによるトレードオフと考えられます。

新型 Venu 4の評価ポイント
Venuシリーズは、昔からチェックしてきましたが、正直、ここまでヘルスケア機能とスマート機能の融合が高いレベルで図られるとは思っていませんでした。
Garminのデバイスについては、数々のレビューを書いてきましたが、進化による充実度がよく分かります。
最新モデルであるVenu 4も、ウェルビーイングの向上に威力を発揮してくれるパートナーになることでしょう。
最新の第5世代光学式心拍センサーを搭載

心拍センサーも心電図(ECG)アプリが使える最新の第5世代を搭載。
これにより、血中酸素トラッキング、HRVステータス、ストレスチェックなどのヘルスモニタリング機能で高い水準で維持しています。
特に、身体状態を知る上で注目されているHRV値には、高精度な心拍センサーは心強い味方です。
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第5世代の光学式心拍センサーは魅力です。
ケース素材の比較:洗練されたVenu4のデザイン

ケース素材においては、上記の比較画像の通り、従来のFRPから、FRPとステンレススチールを採用した仕上げとなり高級感がアップ!
後ほど、画像で紹介していますが、3ボタン形式から2ボタン形式へと変更になり洗練されました。
ビジネスシーンを始め、アクティブなスポーツシーンでも違和感なく馴染んでくれるデザインです。
LEDフラッシュライト搭載のメリット

LEDフラッシュライトは、暗闇を照らすだけでなく、SOS時での点滅にも利用できます。
さらに夜間のランニングなどで自分の位置を知らせるポジショニングライトとして利用可能です。
アウトドアや夜間での作業が多い方にも頼もしい機能と言えます。
筆者自身は、この機能の利用はそこまで多くはないですが、無いよりは、ある方が断然いいと思います。
GNSSマルチバンド対応で位置情報の向上

GPSの機能面では、以前から期待されてきた高い精度を誇る「GNSSマルチバンド」へ対応となりました。
高層ビルが立ち並ぶ都市部でのランニングやサイクリングで位置情報の正確性が格段に向上。
アウトドアシーンにおいても安心感が高まります。
GarminのSatIQ(衛星自動選択モード)にも対応。環境に応じて最適なGPSモードを自動的に選択してくれます。
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モーニング/イブニングレポートの実用性

ハードウェアだけでなく、ソフトウェアの進化も見逃せません。昨夜の睡眠記録を含め朝のコンディションをまとめてくれる「モーニングレポート」や「イブニングレポート」の機能はVenu 4でも利用可能。
事前に表示したい項目をセレクトしておけば、簡単にチェックできます。それぞれオンオフも可能です。
筆者はモーニングレポートはオンにして活用しています。
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Venu 4とVenu 3のスペック比較表(45mm)

以下の表では、45mmモデルで主なスペックを比較しています。
Venu 4 | Venu 3 | |
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
本体サイズ | 45x45mm | 45x45mm |
厚み | 12.5mm | 12mm |
画面サイズ (直径) | 1.4インチ (35.3mm) | 1.4インチ (35.4mm) |
ディスプレイ | AMOLED | AMOLED |
解像度 | 454 x 454 ピクセル | 454 x 454 ピクセル |
重量 | 38g バンド込み:56g | 30g バンド込み:47g |
バッテリー スマートウォッチ モード (GPSモード) | 約12日間 (約20時間) | 約14日間 (約26時間) |
発売日 | 2025年 10月2日 | 2023年 9月7日 |
参考価格 (税込) | 79,800円 | 60,800円 |
操作面においては、下記比較画像のように3ボタンから2ボタンに変更となっています。
おそらく、これはタッチ操作の機会が増えているため、2ボタン形式でも十分だという判断かと思います。

Garminのタッチ操作におけるスムーズ性は、年々向上しており、利便性や視認性も大きく向上しています。
Apple WatchやPixel Watchも併用していますが、負けず劣らずの域にあると感じています。
また、UI(ユーザーインタフェース) も昔に比べてかなり良くなっており、筆者自身もストレスフリーで使えています。

Venu 4とVenu 3のスペック比較表(41mm)
以下の表では、41mmモデルで主なスペックを比較しています。
41mmでも解像度は同等。重量差が装着感に効くため、手首の細い人はここを重視するのがおすすめです。
Venu4 | Venu3 | |
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
本体サイズ | 41x41mm | 41x41mm |
厚み | 12mm | 12mm |
画面サイズ (直径) | 1.2インチ (30.4 mm) | 1.2インチ (30.4 mm) |
ディスプレイ | AMOLED | AMOLED |
解像度 | 390 x 390 ピクセル | 390 x 390 ピクセル |
重量 | 33g バンド込み:46g | 27g バンド込み:40g |
バッテリー スマートウォッチ モード (GPSモード) | 約10日間 (約15時間) | 約10日間 (約21時間) |
発売日 | 2025年 10月2日 | 2023年 9月7日 |
参考価格 (税込) | 79,800円 | 60,800円 |
Garmin Venuシリーズの進化と変遷(初代からVenu 4まで)

Venuシリーズは、Garminのウェルネスラインとして2019年に初代モデルが登場して以来、「データを測る」から「自分を理解する」方向へと着実に進化してきました。
初代では心拍・睡眠・活動量の可視化が中心でしたが、Venu 2でライフログが充実し、Venu 3ではHRV・ストレス・Body Batteryなど、日常リズムの解析に重点が置かれました。
そして、最新のVenu 4では、ヘルスステータスや睡眠アライメントといった複数データを統合的に分析する機能が搭載され、「ウェルネスデータの意味を理解する時代」に踏み込んでいます。
筆者はVenu2時代からGarminのデバイスを利用してきていますが、明らかに大きな進化を実感しています。
Venuシリーズの変遷を見るとセンサー精度の向上だけでなく、HRVや皮膚温など多変量データを組み合わせ、体調の“意味”を読み解く方向へ。
この流れは、Garminが目指す「ウェルネスのテクノロジー化」と言っても良いかもしれません。
Venu 4とVenu 3の主な機能比較表(抜粋)

主要なヘルスケア機能は、ほぼ継承されており、Venu3の完成度が高かったことがわかります。
Venu 4 | Venu 3 | |
---|---|---|
心拍数 | 〇 | 〇 |
心電図測定 | 〇 | 〇 |
血中酸素 トラッキング | 〇 | 〇 |
睡眠 モニタリング | 〇 | 〇 |
睡眠アライメント*1 | 〇 | ー |
Body Battery | 〇 | 〇 |
ストレス レベル計測 | 〇 | 〇 |
女性のための 健康トラッキング | 〇 | 〇 |
ヘルススナップ ショット | 〇 | 〇 |
ヘルスステータス*2 | 〇 | ー |
LED フラッシュライト | 〇 | ー |
GNSS マルチバンド | 〇 | ー |
通知機能 | 〇 | 〇 |
通話機能 (Bluetooth) | 〇 | 〇 |
音声コマンド/ 音声メモ | 〇 | * |
音声再生機能*3 | 〇 | 〇 |
Garmin Pay Suica対応 | 〇 | 〇 |
※ 一部機能は地域・ファームウェア・スマホ連携に依存します。最新の公式情報で確認をお勧めします。
*1:睡眠アライメント(就寝スケジュールと体内時計のズレを解析・可視化する機能)は、現時点(10月2日現在)では、Venu4では使用可能ですが、将来的にVenu3でも Garmin Connect アップデートで使えるようになる可能性があるかもしれません。
*2:ヘルスステータス機能は現在ベータテスト中であり、将来的に機能強化される可能性があります。(2025年10月12日現在)
*3:Spotify®、Amazon Music、LINE MUSICなどに対応。ウォッチ本体に音楽保存が可能。
その他、仕様の詳細については、ガーミン公式サイトでご確認下さい。
ガーミン Venu3 が旧モデル(Venu2)から進化!スペックの違いと機能比較 編
筆者の考察(ヘルス&トレーニング機能)

ここからは、スペックの差を踏まえて「実体験で何が変わるか」を私の視点でまとめます。
Venu 4は、ウェルネスコンセプトのハイエンドモデルということもあって、ヘルスケア機能がさらに進化しています。
睡眠や体調の変化をより多角的に読み取れるようになっており、その背景にはセンサーや解析アルゴリズムの進化があると考えられます。
特に、皮膚温の変化や心拍変動など複数のデータを組み合わせ、体調リズムを可視化する「ヘルスステータス」や「睡眠アライメント」といった新機能が加わりました。
内部構造やCPUの詳細は公表されていませんが、処理性能や解析精度の向上が感じられます。
Garmin Healthとの連携によって、Venu 4の解析アルゴリズムはより包括的なウェルビーイングデータへと進化しています。

トレーニング機能も充実しました。

さらに注目すべきは、トレーニング領域の進化です。
Venu 4では「トレーニングレディネス」や「パフォーマンスコンディション」といった新しい指標が加わり、その日の体調や回復度に応じて“どの程度の運動が適切か”を判断できるようになりました。
また、複数のアクティビティを連続して記録できる「混合セッション」や、体調データから最適なメニューを提案する「おすすめワークアウト」など、記録から提案型のスマートウォッチへと進化しています。
スポーツアクティビティの種類もVenu 3の約30種から約80種となり、フィットネスやトレーニングの領域をより広くカバーするようになりました。これにより、日常の軽い運動から本格的なトレーニングまで、活用の幅がさらに広がっています。
ランナー向けがForerunnerシリーズだとすれば、Venuシリーズは“フィットネスとライフログの最高峰”であり、
健康とパフォーマンスの両面をサポートする存在と言えるでしょう。

Venu 4に見えるGarmin Healthの方向性
Venu 4は、Garminが推進する「Garmin Health」構想の中でも重要な位置づけにあります。
ヘルスステータスやライフスタイル記録などの機能は、ハーバード大学などとの研究連携で培われたウェルビーイング解析の成果を反映しており、今後はGarmin Connectを通じて、個人のデータをより精密に“理解”するAI解析が拡張されていく見込みです。
公式情報によると、内部アルゴリズムの構造は非公開ながら、ユーザー体験としての精度とインサイト(気づき)の質が向上していることが注目点といえます。
マインドフルネスを実践している筆者にとっては、このような進化は非常に興味深く楽しみでもあります。
とにかく、Garmin Healthの解析は、従来の固定アルゴリズムではなく、「デバイス上の計算+クラウド側の行動解析」によるハイブリッド構造に移行しているとみられます。
この仕組みにより、Garmin Connect内で得られる“日常データの洞察精度”が継続的にアップデートされる点が特徴です。
参考資料:Garmin Health公式サイト
Garmin Connectとライフスタイルの記録

Garmin Connect アプリとの連携面でも、Venu 4はより快適に使えるように設計されています。
取得した睡眠・心拍・ストレス・Body Battery などのデータはGarmin Connectに自動的に同期され、ヘルスステータスや睡眠アライメントなどの新しい指標もアプリ上で確認することができます。
また、Venu 4では新たに「ライフスタイルの記録」機能が追加され、日常の行動や習慣と健康データの関係をGarmin Connect上で可視化できるようになりました。これにより、日々の変化をより深く理解し、ウェルビーイングの改善に役立てることができます。
これらの機能はGarmin 公式ページ(製品情報)でも案内されており、Venu 4が従来よりも「日常のデータを活かして健康を整える」方向に進化していることが分かります。
実際の使い方としては、睡眠・HRV・皮膚温などの変化を日付単位で見返し、体調のズレを翌日の運動量や就寝時刻の調整に反映。この日次ループがVenu 4の価値を引き上げてくれると思います。
Venu 3とVenu 4 どっちを選ぶ?(購入アドバイス)

両モデルとも完成度が高く、目的によって最適解が異なります。
- 安定・コスパ重視 → Venu 3
軽量でバッテリー持続が長め。価格差のメリットが大きい。 - 体調の“理解”を深めたい/新機能を使い切りたい → Venu 4
Health Status/睡眠アライメント/GNSSマルチバンド/LEDライトなどが充実。
Health Statusや睡眠アライメントなどの新機能を活かしたいならVenu 4、長時間バッテリーや軽量性を求めるならVenu 3が最適です。
どちらもGarmin Connectと連携することで、ヘルスデータの管理と日常のリズム改善に強力なパートナーとなるでしょう
- Garmin Venu 4とVenu 3の違いは何ですか?
- enu 4はHealth Status、Sleep Alignment、LEDライト、GNSSマルチバンドなどの新機能を搭載し、ウェルビーイング解析が強化されています。一方、Venu 3は軽量でバッテリー持続時間が長く、安定性を重視したモデルです。
- Venu 3とVenu 4はどっちを買うべき?
- 体調管理やAI解析機能を重視するならVenu 4がおすすめ。コスパや軽快さを求めるならVenu 3が最適です。どちらもGarmin Connectでのデータ連携が可能です。
Venu 4に関する感想(まとめ)

心電図(ECG)アプリへの対応により、ヘルスモニタリング機能がさらに強化されました。ウェルネスコンセプトのハイエンドモデルであるVenuシリーズの魅力は増すばかりです。
デザイン面では、競合のApple Watchがステンレスやチタンモデルで確立した“ファッション・ガジェット”としての地位を意識してか、ビジネスシーンにも映えるシンプルな「ステンレス」採用モデルとして落ち着いた印象を受けました。
考察を振り返るとVenu 4とVenu 3の大きな違いは、LEDフラッシュライトの有無、GNSSマルチバンド(GPS)対応の有無が挙げられます。

やはり、新型モデルは魅力的ですね!
ヘルスケア機能においては、新しい「ライフスタイルの記録」も魅力的です。
記載の内容は筆者の考察を含みます。詳細や最新情報については、Garmin公式サイトをご確認ください。
筆者は、以前、Venuシリーズからvivoactiveシリーズに買い換えましたが、Venu4の登場で心が揺れている状態です。
旧モデルのVenu 3も非常に完成度の高いモデルです。気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
\Garmin Venu 4/
\Garmin Venu 3/
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【参考サイト・引用元】
・ガーミン 公式サイト:https://www.garmin.co.jp/
・ガーミン プレスリリース:https://www.garmin.co.jp/news/pressroom/news2025-0919-garmin-venu-4/
・ガーミン公式サイト(US):https://www.garmin.com/en-US/
・Venu 4 操作マニュアル:https://static.garmin.com/pumac/venu4_OM_JA-JP.pdf
・Amazon 公式サイト:https://www.amazon.co.jp/
※記載の内容は都合により変更になることがあります。
※写真やイラストはイメージです。