高性能なGPS機能を内蔵しているスマートウォッチやスマートバンドが多く発売されています。
初心者の方には「GPSがスマートウォッチに内蔵されているメリットは何?」と思う方も多いかもしれません。
そこで、実際にGPS内蔵のスマートウォッチでできることを簡単に紹介したいと思います。
GPS精度はデバイスによって異なります。
大きくは「スマートウォッチ本体にGPS内蔵タイプ」と「スマホのGPSと連携タイプ」の2つに分かれます。
今回は、GarminとApple Watchからおすすめの最新モデルを選びました。
- Garmin Instinct 2X
- Garmin Forerunner 265
- Apple Watch Ultra 2
ガーミンとアップルウォッチの両方を利用しているため、精度の比較や信頼性の高さから2大メーカーを選んでいます。
\高精度GPS搭載 Instinct 2X/
Garmin アウトドアに最適な Instinct 2Xと2の違い!スペック・機能比較 2024 編
GPS内蔵スマートウォッチでできること
GPS 機能を内蔵したスマートウォッチやスマートバンドでできるこことは幾つかありますが、
主には登山やトレッキングでのナビゲーション機能の利用、ランニングで走った距離や軌跡の確認、
地図上での現在地の把握、家族との位置情報の共有や追跡、緊急通報サービスの際の居場所の送信などが挙げられます。
このようにGPS機能が内蔵されていると利用できる機能の幅が広がる利点があります。
- 登山などでのナビゲーション機能
- ランニングなどの距離や軌跡の確認
- 地図上での現在地の把握
- 家族との位置情報の共有(追跡を含む)
- 緊急通報サービスでの居場所特定
位置情報をはじめ、計測機能を使うためにもGPSが必要であることがわかります。
GPSのメリットは多種多様です。
GPS機能の仕組み
GPSとは「Global Positioning System (グローバル ポジショニング システム)」の略で、アメリカが開発した衛星測位システムで「人工衛星」にあたります。
スマートウォッチやスマートフォンが、人工衛星から発信されている電波を受信して地球上での位置を特定する仕組み。
なお、GPSを搭載したガーミンのデバイスで確認できる主な内容は下記の通りです。
- スピード
- 方位
- トラック
- トリップ距離
- 目的地までの距離
- 日の出 / 日没
意外とGPSでは色々な情報を確認できます。
特にランナーやサイクリスト、ハイカーなどにはスピードをはじめ、方位や距離などの精度が求められます。
おすすめの3モデルのスマートウォッチが高精度なGPS内蔵している理由がここにあります。
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GNSSとは人工衛星の総称
GPS機能は衛星通信を利用しています。そのため、通信障害となるような高い建物(ビル)や高い山岳地帯では電波を受信しづらい弱点があります。
その弱点を補うために、アメリカ以外の国(ヨーロッパ、ロシア、日本など)の人工衛星の電波も利用する方法をとっています。つまり、通信する衛星の数が多いほど、より高い精度が保てるということです。
複数の人工衛星は総称して「GNSS:Global Navigation Satellite System(グローバル ナビゲーション サテライト システム)」と呼ばれ、日本の人工衛星「みちびき(準天頂衛星システム)」もGNSSのひとつにあたります。
●参考:衛星測位システムとは 国土交通省
高精度GPSスマートウォッチおすすめ3選
- Garmin Instinct 2X
- Garmin Forerunner 265
- Apple Watch Ultra 2
GPS精度においては、やはり『GNSSマルチバンド』に対応しているガーミンのスマートウォッチがおすすめです。
高精度な性能にこだわりたい方のために最新デバイスをピックアップしておきました。
Garmin(ガーミン)
アメリカ(米国) カンザス州 オレイサに本社を置くGPS / GNSS機器メーカー。アスリートに人気のスポーツモデルを中心に展開。
Instinct 2X
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Forerunner 265
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Apple Watch(アップルウォッチ)
Apple Watch Ultra シリーズのGPS機能も精度が高く、位置情報の共有や緊急SOSなどでも信頼性が高いスマートウォッチです。
Apple Watchでは、唯一2つの周波数(L1 GPSとL5 GPS)を採用。
このGPS機能により正確なデータで、距離をはじめ、ペース、経路が正確に示されます。
Ultra2のGPS精度はシリーズ9とSEを上回ります。
Apple Watch Ultra2、旧モデルのUltraをはじめ、その他のモデルでもスマホアプリとの連携によって、高齢者や子供の見守りや追跡などにも役立ちます。
セキュリティのシステムも高く、多彩な使い方ができる点も魅力のひとつです。
Apple Watch Ultra 2
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その他のおすすめモデル(ガーミン編)
Garminの最新デバイスには高精度な「GNSSマルチバンド」に対応したモデルが発売されています。
GNSSマルチバンドでは、多くの周波数帯を受信できるため、GNSS信号の干渉が多い環境での位置情報の精度が高いのが特徴です。
登山やトレッキングなどに利用を考えている方はGPS精度は重要です。
今回はわかりやすくするために3モデルに絞ってみましたが、高性能なGPSを搭載するモデルが他にもありますので、いくつかを簡単に紹介しておきます。
GNSSマルチバンド対応デバイス(Garmin)
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感想
位置情報をデバイス本体で確認したい人にとってはGPSは無くてはならない機能。
多くの場合、スマホのGPSで事足りると思いますが、受信精度にも左右され使える機能にも違いがあります。
高層ビルの多い場所でのランニングや山間部を登山やトレッキングで楽しむなら、高精度なGPS が内蔵されているスマートウォッチを持っている方が安心です。
GPS機能は紛失の際にも場所を特定できるメリットがあるため、私もGPS を内蔵したスマートウォッチを利用しています。
注意点としては、各スマートウォッチ(スマートバンド)でできることは異なりますので下調べは大切です。
ぜひ、利用目的と用途を考えて選択してみて下さい。
スマートウォッチのメリット・デメリット!3大メーカーを使って感じた利点 編
▼参考サイト
Garmin公式サイト https://www.garmin.co.jp/
Apple公式サイト https://www.apple.com/jp/
国土交通省 国土地理院 https://www.gsi.go.jp/top.html
JAXA 宇宙航空研究開発機構 https://www.jaxa.jp/
FURUNO ELECTRIC CO., LTD. https://www.furuno.com/jp/gnss/technical/tec_what_gps
※メーカーやデバイスによってGPS機能は異なります。
※イラストや写真はイメージです。