スマートウォッチの睡眠スコアは「睡眠の質」を改善するために役立ちます。
今回は、GARMINの睡眠トラッキング機能の精度を簡単に検証してみました。
寝る時にはユーザー設定で就寝時刻と起床時刻を手動で入力しておく必要があります。
理想の眠りを手に入れるヒントになれば幸いです。

一番気になる精度は?!
計測画面は、ガーミンのアプリ「GARMIN Connect」をスクリーンショットしています。
※計測使用デバイス:GARMIN Venu2S
スマートウォッチ睡眠計測|おすすめ3大メーカー精度・機能比較 レビュー編
ガーミンの睡眠スコアについて

ガーミンの睡眠スコアの精度はいったいどのくらいか?
「睡眠の質」にこだわる私にとっては気になるポイント。
まず、睡眠スコアの結果は下記のように4つに分類されます。
- よく眠れている・・・100点
- 良好・・・80〜99点
- まあまあ・・・50〜79点
- よく眠っていない・・・0〜49点
100点満点を取るのは難しいかもしませんが、90点以上は何とか目指したいところ。

次にスコアの計測画面を確認します!
GARMIN Connectの睡眠計測画面
下の写真は、アプリ(睡眠)のメイン画面。
中央に合計睡眠時間が「8時間5分」であったことがわかります。

各割合は「深い・浅い・レム・覚醒」の4項目で時間を表示。
こうして睡眠状態を可視化すると、全体の時間の中で深い睡眠の割合が少ないことに気づきます。
睡眠の時間もさる事ながら、睡眠の質が大切だと言われていることがよく理解できます。

次はグラフを見てみましょう!
さらに画面を下にスクロールするとグラフ表示(睡眠段階のタイムライン)が確認できます。

ここで気になる「覚醒(かくせい)」のピンクの棒グラフですが、この時間帯は夜中に目が覚めてトイレに行った時間を表しています。
このあたりは、さすがに実際の行動をしっかりと捉えてくれています。
また、就寝時間や起床時間も正確に計測されているため、精度はかなり高いと感じています。
※覚醒とは「眠りから目が覚めている状態」を意味しています。

検証で使ったデバイスはこちら!
\ Garmin Venu2S /
ガーミン睡眠スコア画面の見方
続いて「睡眠スコア」の画面を確認してみます。
100点満点中【 92点 】で「非常に良い」との高評価をいただきました。
心拍変動(HRV)、呼吸数、心拍数、寝返り数、睡眠時間などを考慮して睡眠の質を分析し、点数が決まるようです。

この睡眠スコアの画面をさらに下にスクロールすると下記のように表示されます。
睡眠時間をはじめ、ストレスレベル、深い、浅い、レム、中途覚醒、安定性の項目。
注目したいのがスコア係数の『深い睡眠』の評価。
今回は睡眠時間が約8時間に対して、深い睡眠は1時間23分。割合にすると約17%であったことがわかります。
深い睡眠の評価が「良い」であったため、まだまだ改善の余地がありそう...。

スクロール画面の最後に「メモを追加」という機能がありますので、トイレにいった回数や夢の記録などに利用できて良いと思います。
上手く計測ができていなかったり、睡眠時間の記録がおかしいと感じることがあればメモしておいても良いかもしれません。
なお、睡眠中の血中酸素トラッキング機能については別記事をご覧ください。
【GARMIN】血中酸素濃度が測れない?設定の確認と選択方法|Venu2 編

次は知っておきたい睡眠の違い!
レム睡眠とノンレム睡眠の違い

レム睡眠とノンレム睡眠という言葉は耳にする機会が多いと思いますが、簡単に説明すると下記の通り。
- レム睡眠・・・脳の働きが活発な状態
- ノンレム睡眠・・・脳が休んでいる状態
ノンレム睡眠には【深い睡眠期】と【浅い睡眠期】があります。
基本的には睡眠初期は深い睡眠期が多く、睡眠後半になると浅い睡眠期とレム睡眠期が多くなります。
ノンレム睡眠では、脳を休ませるだけでなく、体温・血圧・脈拍・呼吸数など連動して、全身を休息させる大切な期間。
深い睡眠の割合は、ガーミンの公式サイトを参考にすると13%~23%ぐらい。
平均もこの数値の間にあれば理想と言うことになるかもしれません。
人々が眠りにつくとき、レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルを繰り返します。
ノンレム睡眠は、そこからさらに深い睡眠と浅い睡眠に分けることができます。
深い睡眠の間には、体が修復され、骨を作り、筋肉を成長させ、免疫システムを強化します。
通常、健康な成人は毎晩約13%~23%の深い睡眠をとります。ただし、この数字は個人によって異なります。
私の場合、8時間の睡眠の場合、深い睡眠時間の理想の割合は約18%(約90分)に定めています。
出典:Garmin 公式サイト

データを比較する上で基準を作っておくと便利。
改訂版『睡眠と健康』(放送大学教材)NHK出版を読んでいたら、レム睡眠の長さに応じてノンレム睡眠の長さも比例するとありました。深い睡眠の割合は睡眠時間と関係があると推測できます。
睡眠スコアの精度について感想

GARMINの睡眠トラッキング機能は、昼寝が設定上グラフに表示されませんが個人的に精度には満足しています。
光学心拍計による心拍変動 (HRV)のデータから睡眠の質を判断しているとあって信頼できるデバイスです。
実際に何回か他の機種と比較検証を試みたところ特に問題はなく、たまに修正を行う程度。
もしも、計測結果と実際の時間にズレがある場合は、編集画面から記録の修正も可能です。
睡眠トラッキング機能は、光学式心拍計と加速度センサーで眠りの状態を推測。
スコアを参考に睡眠の質を改善して、理想の眠りに近づけることに役立つと思います。
なお、数あるガーミンのなかでも『睡眠スコアとアドバイスに対応』しているデバイスは下記の通り。
・Descent Mk2 series
※ ソフトウェアバージョン 8.00 以降に更新する必要があります
・Enduro series
・Forerunner 745
・Forerunner 945 and 945 LTE
・fenix 6 series
・MARQ collection
・tactix Delta series
・Venu 2 series
Garmin Venu2 PLUS
Garmin Venu2
Garmin Venu2S ←使っているのはコレ
出典:Garmin 公式サイト(2022.5現在)
さいごに
Garmin Venu2シリーズはアクティビテの計測と睡眠スコアの計測が可能。
ガーミンのアプリ(Garmin connect)も、項目の多さと詳細さに定評があるだけに魅力的!
睡眠スコアを得るための設定もとても簡単。
アスリートにも人気のメーカーとあって多彩なアクティビティや記録も存分に楽しめると思います。
Venu2シリーズは、使えば使うほど味が出てくる私にとって理想のデバイス。
ぜひ、機会があれば試してみてください。
【最新モデル】睡眠トラッカーおすすめ機種対決!Fitbit vs Garmin 編
\ 最新モデル Garmin Venu2 Plus /
【参考文献】
・内田直(著)安眠の科学 日刊工業新聞社
・西野精治(監修)図解眠れなくなるほど面白い睡眠の話 日本文芸社
・宮崎総一郎、林光緒(編著)改訂版 睡眠と健康 放送大学教育振興会
【参考サイト】
※写真やイラストはイメージです。