Fitbit・Garmin・Apple Watch 比較レビュー

スマートウォッチ睡眠計測|おすすめ3大メーカー精度比較 レビュー編

Accuracy of smartwatch sleep tracking

スマートウォッチ(スマートバンド)の代表的な健康管理機能「睡眠トラッキング」は、

眠りの状態(睡眠ステージ)をグラフやスコアなどで確認できる人気の機能です。

精度はどうなの?」「アプリではどのように表示されるの?」と良く聞かれますので、

今回は、所有する3大メーカー(Apple Watch、Fitbit、Garmin)で検証してみました。

実際の結果画面で比較してみたいと思います。

検証に使用した機種

Apple Watch 5
Fitbit Sense 2
Garmin Venu2s

精度の検証は、意識のある“ 覚醒状態 ” に視点をおいて記録と照らし合わせています。

※あくまでも個人的な評価です。予めご了承ください。

Fitbit・Garmin・Apple Watch レビュー|どれがおすすめ?機能比較 編

主な睡眠計測内容

睡眠記録は、就寝から起床までの推定時間

睡眠状態においては、4つの睡眠ステージに分けて数値やグラフで確認できます。

主な計測項目は下記の通り。

  • 就寝時刻
  • 起床時刻
  • 睡眠時間
  • 睡眠状態

Apple Watch 8|watch OS9で睡眠ステージ(コア睡眠)がわかるように!睡眠分析 編

Apple Watch(ヘルスケアアプリ)の画面

Apple Watch(watch OS9)で計測した場合、iPhoneのヘルスケアアプリでの画面は下記のようなイメージ。

グラフで睡眠の状態(深さ)を表し、各ステージの割合を時間で示しています。

出典:Apple公式サイト

●参考:Apple Watchで睡眠を記録する:Apple公式サイト

睡眠ステージについて

深い眠りについている様子(イメージ画像)
  • レム睡眠・・・脳の働きが活発な状態
  • ノンレム睡眠・・・脳が休んでいる状態

睡眠にはレム睡眠ノンレム睡眠があり、ノンレム睡眠には深い睡眠と「浅い睡眠」があります。

基本的に覚醒(かくせい)を含めて、大きく4つのステージで表示されます。

  1. 覚醒
  2. レム睡眠
  3. 浅いノンレム睡眠 *
  4. 深いノンレム睡眠

*Apple Watchでは浅いノンレム睡眠は「コア睡眠」と表記されています。

睡眠ステージの役割

Fitibitのデバイスをつけて寝ている状態(イメージ画像)

通常、睡眠初期は深い睡眠期が多く、後半になると浅い睡眠期とレム睡眠期が多くなります。

ノンレム睡眠では、脳を休ませるだけでなく、体温・血圧・脈拍・呼吸数など連動して全身を休息させる大切な期間。

ここでは、Fitbitの公式サイトを参考にして各ステージの内容を解説します。

覚醒覚醒とは夜中に目が覚めている状態を意味します。
夜間のトイレなどが該当します。
レム睡眠レム睡眠は、前の日の情報を脳で処理・統合し、
それを長期記憶に保存するため、
気分の調整、学習、記憶に重要な役割を果たすことがわかっています。
浅い
ノンレム睡眠
浅い睡眠は心身の回復を促します。
深い
ノンレム睡眠
深い睡眠は、身体的な回復と記憶と学習の側面を促進します。
この段階は、免疫システムの働きもサポートします
参考:Fitbit公式サイト

アプリ画面の比較(Apple Watch・Fitbit・Garmin)

睡眠中の様子(イメージ画像)

下の画像は実際の私の睡眠ステージ!

夜中に一度トイレに行っていた時間帯は覚醒(赤い部分)が長く(太く)なっているのがわかります。

アップルウォッチ(ヘルスケアアプリ)の睡眠記録(本人データ)
アップルウォッチのヘルスケアアプリ(本人データ)

Fitbitなら下記画面のような雰囲気で表示されます。

Sleep record by Fitbit
Fitbit 睡眠ステージの画面(本人データ)

ガーミンのアプリでは下記画面のように棒グラフのような表示。

garmin Sleep-timeline
ガーミンのグラフ(本人データ)

どの機種も覚醒の状態を非常にしっかりと捉えてくれているのがわかります。

睡眠計測とスコア化の仕組み

スマホで睡眠アプリを確認する様子(イメージ画像)

私たちは通常、睡眠中には心拍数が低くなり体の動きも少なくなります。

その状態を光学式心拍計加速度センサーが検知。

基本的に心拍数心拍変動呼吸数寝返りの回数睡眠時間などの要素から分析。

各メーカー独自のデータに基づき睡眠のスコア(点数)を導きだしています。

各社の表示項目(比較表)

Fitbit や Garminでも覚醒レム睡眠ノンレム睡眠(浅い、深い)の状態を教えてくれるので、睡眠分析に役立ちます。

ステージApple
Watch
FitbitGarmin
覚醒
(目覚めた状態)
ありありあり
レム睡眠ありありあり
ノンレム睡眠
(浅い)
ありありあり
ノンレム睡眠
(深い)
ありありあり
睡眠スコアなしありあり
2023年3月15日現在

Fitbit と Garmin にはスコア表示がありますが、Apple Watchにはありません。(2023年3月15日現在)

2022年9月13日のWatch OS9のアップデートでは、Apple Watchのヘルスケアアプリ(睡眠)は大幅に進化を遂げました。

Apple Watch 8|watch OS9で睡眠ステージ(コア睡眠)がわかるように!睡眠分析 編

毎朝、点数を確認するのも楽しみのひとつ!

Fitbit のスコア表示画面

Sleep-level-result-screen-fitbit app
Fitbit 睡眠アプリ(本人データ)

Fitbitの睡眠トラッキング機能は高精度|睡眠スコアとグラフの見方|良い例と悪い例 編

Garmin のスコア表示画面

garmin-sleep-assessment
ガーミンの睡眠スコア(本人データ)

ガーミンの睡眠スコアと精度|深い睡眠の理想の割合とは?|対応機種 編

精度と評価について

睡眠データをスマホで分析する様子(イメージ画像)

精度については一度に3つのデバイスを腕につけて寝るのは難しいので、記憶のある覚醒を軸に別々に検証してみました。

基本的には、就寝から起床までの時間夜間の行動(トイレの時間)などをチェック。

睡眠ステージの割合を体感とも照らし合わせて確認。

各データを個人的な視点から分析してみると各社に大きな誤差はなく、どれも正確に計測されていると感じます。

装着の不具合や寝相の悪さによってはうまく測れない日も時にはありますが精度の高さには満足しています。

つくづく3大メーカーの性能には感心させられます。

感想

眠りから目覚める様子(イメージ画像)

睡眠トラッキング機能だけに焦点を当てて比べてみると、精度はどれも高いと感じますが表示方法は異なります。

スマートウォッチで睡眠計測をしてみたい方には、今のところ『 Fitbit (フィットビット)』か『Garmin(ガーミン)』をおすすめしています。

Fitbit(Googleグループ)の計測精度は、睡眠アプリにおいては一歩抜け出ている印象があります。

機種とアプリの相性もあると思いますので、見やすく使いやすいものを選ぶと良いと思います。

スマートバンド おすすめモデル対決(Fitbit vs Garmin )睡眠トラッカー 編

▼参考サイト

・Apple 公式サイト https://www.apple.com/jp/

・Fitbit 公式サイト https://www.fitbit.com/global/jp/home

・Garmin 公式サイト https://www.garmin.co.jp/
・Garmin ヘルスサイエンス https://www.garmin.co.jp/minisite/garmin-technology/health-science/

▼参考文献

・西野精治(著)スタンフォード式 最高の睡眠 サンマーク出版

・内田直(著)安眠の科学 日刊工業新聞社

・西野精治(監修)図解眠れなくなるほど面白い睡眠の話 日本文芸社
・宮崎総一郎、林光緒(編著)改訂版 睡眠と健康 放送大学教育振興会

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