Garminのスマートウォッチには、24時間のストレス状態を可視化してくれる便利な機能があります。
ただ、このストレス測定については、いまだに賛否が分かれる部分です。
どこまで正確なのか、研究では使えないと言われているけれど本当なのか、モデル差はあるのか、そして日常のストレス管理に本当に役立つのか。
私自身、Garminを4年間使い続けてきて、ストレス機能は 生活のサイクルを整えるうえで最も役立った機能のひとつと感じています。
この記事では、Garminのストレス測定についてまで以下の内容を、ひとつの記事で理解できるようにまとめました。
- 仕組み
- 精度(研究 × 実体験)
- モデルごとの違い
- 日常での活用法
- ボディバッテリー・睡眠との関係
- よくある疑問(FAQ)
※この記事はGarminのストレス測定の全体像を、4年間の実体験と最新情報をもとにまとめています。
Garminのストレス測定の仕組み

Garminのストレススコアは、主に HRV(心拍変動) の変化をベースに算出されています。
HRVは交感神経(緊張)や副交感神経(リラックス)のバランスを見る指標です。
Garminでは次のデータを総合して判断しています。
- HRV(心拍変動)
- 心拍リズム
- 呼吸の変化
- 体動のノイズ除去
0〜100のスコアとして表示され、数字が高いほどストレスが高い状態です。
注意点:Garminは感情の判定はできない
よく誤解されますが、Garminは以下のような喜怒哀楽などの“質的な感情”を判断しているわけではありません。
- 怒り
- 不安
- 喜び
- ワクワク
あくまでも身体にかかっている負荷や緊張を測っているという理解が大切です。
精度はどれくらい信用できる?(研究 vs 4年の実体験)
学術研究の結論:感情との一致は弱い
オランダ・ライデン大学の調査では、Garmin vivosmart 4 を使った若年成人の研究で、「感情状態とストレススコアの整合性は低い」という結果が報告されています。
※ただし使用デバイスは 2018年発売の旧モデルを使用し、研究は感情の正確一致を目的。
このあたりは前提条件がやや特殊かもしれません。
体験:7〜8割は生活の感覚と一致
2021年からGarminを使っていて、現在は vivoactive 6 と fēnix 7 Pro を併用しています。
体感としては次の通りです。
- 仕事が立て込む → ストレス値が高い
- 家族とゆっくり休日 → 低くなる
- 子どもと遊んでいると乱高下しやすい
- 眠れていないと日中は高めに推移
- 深酒だと睡眠中のストレス値が多くなる
100%正確ではないものの、生活リズムや体調の変化を可視化する指標としては十分に役立つというのが私の正直な感想です。


筆者が使い分けている2台のデバイスです。
モデルごとの違い(精度は変わる?)
結論から言うと、モデルによって差はあります。手首で計測するウェアラブルでは、搭載されているセンサーの世代や性能が精度に影響するためです。
新しいモデルほど精度が安定
2024年12月時点では、Garminの最新光学式心拍センサーは第5世代です。
例えば、fēnix 8 / fēnix 7Pro、Forerunner 970 / 570、Venu 4 / 3などが該当します。
私自身も第5世代のfēnix7 Proと第4世代のvivoactive 6を利用していますが、同時に装着すると多少の差異は見て取れます。
最新のセンサーほどアルゴリズムのアップデートでノイズ除去が大幅に改善され、Garminのストレス計測はモデル進化とともに確実に良くなっているという実感はあります。
高い精度にこだわるなら、第5世代センサー搭載モデルがおすすめです。
Garminのストレスで“わかること/わからないこと”
ストレス測定機能は、万能ではありません。あくまでも統計やデータに基づき、アルゴリズムが判断しています。
また、数値も目安となるため、医療目的には利用できません。
わかること
- 身体的な緊張
- 集中しすぎている状態
- リラックスできている時間帯
- 休むタイミング
- ストレスの波(1日のリズム)
わからないこと
- 何にストレスを感じているのか
- 良いストレス・悪いストレスの区別
- 精神的疲労そのもの
- 医療的な診断
Garminのストレススコアは、判断ではなく“気づき”に使うもの と捉えることが推奨されます。
日常ではどう活かせる?(実例つき)
日常で特に助けられている使い方が以下の通りです。
高ストレス → 休憩のサイン
- 席を立つ
- 深呼吸をする
- コーヒー休憩を入れる
- 子どもと会話する
- タスクを切り替える
Garminがサインを出してくれることで、“立ち止まるタイミング” が作りやすくなります。
低ストレス → 集中タイムに使う
クリエイティブ作業や文章を書くときは、ストレススコアが低いときのほうが集中しやすい感じがします。
また、ストレスレベルが低いスコアで推移している状態を日々の生活のなかで気づける効果もあります。
ボディバッテリーと睡眠との関連性
Garminのストレス測定は、単体よりも 他の指標と組み合わせたときに本領を発揮 します。
ボディバッテリーや睡眠との関係も簡単にまとめてみました。
ボディバッテリー
- ストレスが高い → 回復しにくい
- ストレスが低い → エネルギーが戻りやすい
睡眠
- 深く眠れた日はストレス耐性が高い
- ストレスの高い日は睡眠スコアが落ちやすい
よくある質問(FAQ)
Q. ストレスがずっと高い日はどうすれば?
A. 睡眠不足/運動不足/思考の負荷が原因になりやすいです。
Q. 低いのに疲れるのはなぜ?
A. 精神的疲労と身体的ストレスは必ずしも一致しません。
Q. ストレス値はどのくらいが普通?
A. 30~50が一般的な日常範囲と言われることが多いです。
ここまでを踏まえると、Garminのストレス測定は正確さよりも気づきに価値がある機能だと言えます。
結論:Garminのストレス測定は気づきのツールとして優秀
Garminのストレス測定は、決して“感情の正確な診断ツール”ではありません。
ですが、
- 行動の区切りをつくる
- 自分の状態を客観視する
- 習慣の変化を感じ取る
といった “生活の微調整” に使うと、非常に役立ちます。
4年間、Garminのストレス機能を使い続けてきたのは、この気づきが確かに生活を良くしてくれたからです。
マインドフルネスセッション中に、チラッとリアルタイムのストレススコアを眺めるのも楽しい瞬間です。
これからもGarminの進化を見守りながら、自分自身の観察ツールとして使い続けていきたいと思います。
※この記事の内容は、Garminを継続して使ってきた私自身の体験に基づいています。感じ方や数値の受け取り方には個人差があります。
【参考サイト・引用元】
・ガーミン 公式サイト:https://www.garmin.co.jp/
・ガーミン公式サイト(US):https://www.garmin.com/en-US/
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