スマートウォッチを使うと「どのようなメリットがあるの?」と周りに聞かれることがあり、
デバイス本体やアプリでできることに興味を持っている人が多いと感じます。
今回は、私なりの経験からメリットとデメリットをまとめてみました。
個人的にはスマートウォッチ(ウェアラブル活動量計)は有用性の高い時計だと思います。
心拍数や血中酸素濃度、ストレスなどの身体状態の可視化が主な理由です。

スマートウォッチを使うと便利なことも!
必要性は考え方次第になるかもしれませんが、3大メーカーを使っている経験が何かの参考になれば幸いです。
※メリットとデメリットはあくまでも個人的な内容となります。
Fitbit・Garmin・Apple Watch レビュー|どれがおすすめ?機能比較 編
スマートウォッチのメリット

あらかじめ、米菓鑑定士という『 食 』に関わる立場の仕事が影響している面もあることはご了承ください。
スマートウォッチを使ってよかった点、つまり私自身の日常で感じたメリットを挙げるとすれば下記の通り。
- 消費カロリーを意識するようになった
- 歩く機会が増えた
- 睡眠の質を考えるようになった
- ストレスの緩和を図るようになった
- 家族の健康をより考えるようになった
消費カロリーを知ることで歩く機会が増える、疲れて眠りが深くなる。
ストレスを意識することで、仕事で無理をしなくなる。
知識と経験を活かして家族の健康をサポートする。

一連の流れは、このような感じ!
▼ここからは各項目をやや詳細に解説してみたいと思います。
1. 消費カロリーを意識するようになった

仕事柄、消費カロリーは最も意識するだけに、数値管理ができるのはありがたいことです。
太る原因は、摂取カロリーが消費カロリーを上回ること。
つまり、食べる量が多くなり体脂肪が蓄積されてしまうということ。
摂取カロリー > 消費カロリー
1日の消費カロリーを高めることで、美味しいスイーツを気兼ねなく楽しめます。
アクティブエネルギー(運動によるエネルギー消費量)をゴール設定することで活動量を意識的に増やせるようになりました。

歩けば歩くほど足腰の強化に加えて健康的なダイエットに繋がります。
基礎代謝も高まり一石二鳥かもしれません。

家事の手伝いをして消費カロリーをさらにアップ!
スマートウォッチで測る消費カロリー|METs(メッツ)を使った計算方法と精度を比較検証
2. 歩く機会が増えた

オフィスワークが多いだけに、1日の歩数を増やすことを毎日心掛けています。
ただ漠然と歩くより歩数計を使って、目標を達成することはモチベーションの維持に繋がります。
1日の目標は8000歩。
おかげで、この2年間体脂肪率やBMIも標準内でキープできています。


歩数が底上げされたことが大きいと感じます。
日本人の歩数の現状では、1日平均で、男性8,202歩、女性7,282歩であり、1日1万歩以上歩いている者は男性29.2%、女性21.8%である。
出典:厚生労働省(平成9年度国民栄養調査)
【OMRON】アプリで見る体脂肪率・内臓脂肪レベル|平均値と計測の仕組み
3. 睡眠の質を考えるようになった

私は体がある程度疲れると眠りが深くなる傾向があります。
頭を使うより体を使った日の方が寝つきも良く、中途覚醒の回数が減るのを実感しています。
睡眠の質の改善のために環境を整えたり、リラックスする機会も増えました。

良い睡眠レベルを確保できた時はパフォーマンスの向上に繋がっているのことが分かります。
40歳代ともなると、疲労を溜めないことがいかに重要かを身をもって感じます。

深い眠りは最低1時間の確保が目標!
スマートウォッチ睡眠計測|おすすめ3大メーカー精度・機能比較 レビュー編
4. ストレスの緩和を図るようになったこと

ストレスはあらゆる不調につながる恐れがあります。
現に本人は突発性難聴という難病の経験をしてきました。
スマートウォッチのストレス測定の仕組みを調べるうちに、ストレスが拍動と関係があることを知りました。
心拍変動(HRV)を測定しているのですが、対処する重要性を学ぶことができたと思っています。

仕事や趣味を無理して続けるより、ストレスを溜めないようにこなしていく方が結果的に効率が良くなります。
自分なりの対処法(コーピング)を見つけると良いかもしれません。

カフェタイムはゆっくり過ごしています。
スマートウォッチのストレス測定|おすすめ3大メーカー精度比較|健康管理機能 編
5. 家族の健康をより考えるように

スマートウォッチを使うようになって、各機能の仕組みについてエビデンスを探求するようになりました。
その結果、色々な知識が応用に活かせるようになり効率かつ効果的に利用できていると感じます。
普段からスマートウォッチと体重体組成計のアプリを連携させながら使っています。
家族にとってはお節介かもしれませんが、縁の下の力持ちとしての役割を果たすことができればと密かに考えています。

家族で体重体組成計を利用しています。
ヘルスケアアプリとオムロンコネクトの連携項目と設定方法|Apple iPhone & OMRON 編
可視化の恩恵がメリットの根拠

スマートウォッチのメリットは、身体測定値をはじめエネルギー消費量の可視化に尽きます。
Appleをはじめ、GarminやFitbit などの各メーカーもヘルスケアに力を入れているように、
心電図測定や心拍数測定、血中酸素濃度の測定と色々できるようになってきています。
スマートウォッチを使うと生活習慣の見直しや改善のきっかけになるかもしれません。
毎日、スコアやグラフを確認したり、変化を意識することで体調管理を継続できるメリットがあると考えます。

それぞれデバイスの特徴も面白い!
Fitbitアプリで心拍数をチェック|安静時の値と運動時のグラフ表示 編
スマートウォッチを上手く選ぶポイント

各デバイスの持つスペックや機能は、メーカーのシリーズなどによって異なります。
価格が高いからといって、必ずしも自分には合うとは限りません。
利用目的と違うデバイスを購入してしまうと後悔することにも。
あらかじめ特徴を理解をしておくことで、デメリットを減らすことに繋がります。

機種の個性を活かすことができれば効果が高まります。
体験から言っても、どのスマートウォッチにも一長一短があり完璧なデバイスは存在しないため、事前の下調べが大切なポイント。
通知機能や心電図アプリ、血中酸素ウェルネスなどはApple Watch、
ランニングや登山、トライアスロンなどの計測機能ならGarmin、
睡眠記録やダイエットなどにはFitbitと、得意とする機能が異なります。
ぜひ、下記の関連記事などもご覧いただき参考にして頂ければ幸いです。
スマートウォッチの選び方|比較から学んだポイント!おすすめメーカー 編
デメリットを挙げるとすれば

個人的にデメリットを挙げるとすれば下記のようなことではないでしょうか。
- 機種によっては充電する機会が多くなる
- アプリの使い方に慣れるのに時間がかる
- 紛失や破損の際は買い替えが必要になる
充電を面倒と感じる方は、バッテリーの持ちが良いタイプを選ぶ方が良いでしょう。
アプリは相性が良さそうなものを選ぶことが大切。
初めての方は極力シンプルで使いやすいものを。
手首につけて利用するため、ディスプレイは可能な限り強度が高いものを選ぶか、カバーを利用するのがおすすめ。
耐衝撃性や防水性もチェックしておいても良いかと思います。
スマートウォッチの必要性

歩数や睡眠などのようにスマホで計測できる機能もあり、スマートウォッチがないと計測できない機能をピックアップして選ぶことも大切なポイント。
例としては、心拍数の計測・心拍変動によるストレス反応チェック・血中酸素ウェルネス・心電図チェックなど。
最近は、皮膚温センサーなども搭載されていて、体調の変化を捉えて教えてくれるものもあります。
スマートウォッチは常時使う必要もなく、例えばランニングの時だけGPSで計測をしたり、睡眠スコアを見るために夜間だけ装着しても良いかと思います。
スマホのアプリでは過去の記録を振り返ったり、家族で共有したりすることもできます。
使い方は自由なので、必要に応じてスマホとうまく使い分けるのも上手な使い方かもしれません。

普段使っているメーカーしか紹介できませんが何かのヒントになれば幸いです。
まとめと感想

スマートウォッチを使うようになって身体の調子をより意識するようになったことは大きいと感じています。
元気な時にはアクティビティ(ウォーキングやランニング)、疲れている時は休養(睡眠や昼寝)、ストレスが高い時はリラックス(マインドフルネスや散歩)。
1日の過ごし方も大きく変わり、睡眠時間を意識してメリハリがついたって感じでしょうか。
スマートウォッチが必要か必要でないか、メリットとデメリットも本人の考え方や使い方次第。
個人的な感想としては、自分の状態を知る有用性の高いツールだと思っています。
せっかくなら最新の機能や技術の恩恵を受けたいものです。

ぜひ、スマートウォッチを使いこなして健康管理に活かしてみてください。

Fitbit・Garmin・Apple Watch レビュー|どれがおすすめ?機能比較 編
▼参考サイト
・Apple watch 公式サイト https://www.apple.com/jp/watch/
・GARMIN 公式サイト https://www.garmin.co.jp/
・Fitbit 公式サイト https://www.fitbit.com/global/jp/home
▼参考文献
・栄養科学イラストレイテッド運動生理学 編:麻見直美 川中健太郎(編)羊土社
・入門運動生理学 第4版 編著:和田茂、著:和田正信 松永智 杏林書院
※写真やイラストはイメージです。