Fitbit 血中酸素ウェルネスはリアルタイム計測?日中と睡眠時の目安 編

Blood-Oxygen-Wellness by Fitbit

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Fitbitのデバイスを装着して寝るだけで、血中酸素濃度(SpO2)を測定してくれます。

ただし、血中酸素濃度の数値は睡眠時に検知した推定値になります。

リアルタイムで計測できると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、日中の計測値は今のところありません。

日中に比べると睡眠時の血中酸素濃度は低い数値になる傾向があるので目安を知っておくと安心です。

実際のデータも載せておきました!

血中酸素飽和濃度(血中酸素ウェルネス)の正常値は、健康状態や個人差によって異なります。

※計測機種:Fitbit Charge 5、Fitbit Sense 2

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血中酸素濃度とは

血中酸素濃度は、『 血液中に含まれる酸素の割合 』です。

基本的には、血中酸素濃度のレベルは日中の活動中や睡眠中でもほぼ一定の値に保たれますが、

日中に比べて睡眠時は低い値で推移するのが普通です。

Fitbitの血中酸素濃度の値は、睡眠中に計測した割合の平均値で表されます。

●参考:Fitbitデバイスで血中酸素ウェルネスを記録するにはどうすればいいですか?

アプリ画面を見てみましょう!

Fitbitアプリの血中酸素濃度の見方

こちらの画像は、血中酸素濃度を表すアプリ画面をスクリーンショットしたものです。

健康指標 』のダッシュボードから確認することができます。

健康指標(本人データ)
血中酸素ウェルネス(本人データ)

睡眠時は血中酸素濃度が低い状態になります。

Fitbit 血中酸素ウェルネスは、睡眠中の血中酸素ウェルネスレベルの平均値と範囲を推定します。フィットネスやウェルネスの潜在的な変化を確認できるように設計されています。

出典:FItbit 公式サイト

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血中酸素濃度 正常値の目安

一般的に健康の方の日中の血中酸素濃度は 96〜99% が標準の範囲とされています。

睡眠時は日中より低くなるため、私の場合は睡眠時の血中酸素濃度は94〜96%程度。

登山やトレッキング、ハイキングなどで標高の高い環境に行くと、日中でも数値が低くなる傾向があります。

●参考:一般社団法人日本呼吸器学会 よくわかるパルスオキシメーター 

個人的な目安表(本人データ)

血中酸素ウェルネス濃度(%)
日中の標準値96〜99%
睡眠時の標準値94〜96%
※本人専用の目安となります。

通常、日中と睡眠中を問わず多少の高低が見られることはあります。

自分の血中酸素濃度の目安は、記録の平均を目安にすると良いかと思います。

血中酸素ウェルネス値は自然に変化しますが、夜間の血中酸素ウェルネスは日中の血中酸素ウェルネスより低いのが普通です。これは、睡眠中の呼吸数が通常遅いためです。一般的に、睡眠中の血中酸素ウェルネス値は通常90%を超えます。表示された血中酸素ウェルネス値は推定値であり、一般的にあなたの活動、高度、全体的な健康状態に影響されます。

Fitbit 公式サイト

血中酸素濃度には個人差があるため、普段の数値とは違う・おかしい(異常)と感じた場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

基本的には90%以上は維持することが推奨されています。

●参考:「高所トレッキング・登山をする方が知っておきたい高山病の知識」東京医科大学渡航者医療センター 増山茂

血中酸素濃度測定の仕組み

Fitbitのデバイスでは搭載されたの赤色光と赤外線のセンサーから、睡眠中の血中酸素濃度を測定しています。

センサーは赤色光と赤外線を皮膚や血管に照射し、その反射光の量を利用して血液中の酸素量を推定。

つまり、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが、どれくらいの酸素と結びついているかを判断しています。

  • 酸素が豊富な血液は、赤外線よりも赤色光を多く反射します。
  • 酸素が乏しい血液は、赤色光よりも赤外線を多く反射します。

スマートウォッチを含むウェアラブル活動量計は医療機器ではありませんので、測定状態によって誤差が生じたり、装着不良などにより計測が上手くできない場合もあります。

心臓が動くと血液量の変化により、毛細血管が拡張、収縮します。心拍数の決定には、Fitbitデバイスの光学式心拍数センサーによってグリーンのLEDが毎秒フラッシュし、光感度検出器を使用して、腕の上部の毛細血管の容積の変化を検出します。

出典:Fitbit公式サイト

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血中酸素濃度の精度

血中酸素濃度の精度においては、国が認めるパルスオキシメーターが一番信頼がおけると思います。

実際に所有しているパルスオキシメーターとスマートウォッチの両機種で比較してみると、正直なところ多少の誤差は生じます。

しっかり確実に計測できた時の数値には大きな違いがなく計測精度についてはある程度の信頼がおける印象です。

しかし、医療機器ではないため高い精度を求める場合、厚生労働省に承認・認証されたパルスオキシメーターを利用しましょう!

\ 厚生労働省 認証パルスオキシメーター /

●参考:承認・認証されたパルスオキシメータ(厚生労働省)

血中酸素濃度が表示されない場合

朝起きて血中酸素濃度を確認した際に数値が表示されていない場合があります。

理由は幾つかありますが、下記が原因などが挙げられます。

  • 少なくとも3時間の質の高い睡眠が取れていない。
  • デバイスが手首の少し上の位置に着用できていない。
  • デバイスの着用が緩くてセンサーが上手く検知できていない。
  • 睡眠中の寝相が悪くデバイスが上手く検知できていない。
  • バッテリーが切れて測定ができていない。

また、Fitbit のデバイスやアプリに数値が反映されるまでにタイムラグがあります。およそ1時間程度とありますが、多少の前後はあります。

Fitbitのデバイスとスマホのアプリが同期されるのを待ちましょう!

あまりにも測定不良が続く場合は、不具合や故障も考えられます。その際はメーカーのサポートに問い合わせしてみて下さい。

●参考:Fitbitデバイスで血中酸素ウェルネスを記録するにはどうすればいいですか?

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血中酸素ウェルネスアプリ対応機種

Fitbit の古い機種では血中酸素ウェルネスアプリに対応していない場合があります。

2023年3月14日現在、対応機種は下記の通りです。

  • Sense シリーズ
    Sense、Sense2
  • Chargeシリーズ
    Charge 4、Charge 5
  • Versaシリーズ
    Versa 3、Versa 4
  • Luxe
  • Inspire 3

●参考:Fitbit 血中酸素ウェルネス ユーザーマニュアル

\ 血中酸素ウェルネス対応 Fitbit Inspire 3 /

さいごに

Fitbitに搭載されているセンサーは睡眠中の推定血中酸素濃度を自動で測定してくれます。

結果画面では血中酸素ウェルネスだけでなく「呼吸数」「心拍変動」「皮膚温」「安静時の心拍数」も確認できます。

自分自身の傾向も確認することができるので、より状態を把握したい方にはおすすめのスマートウォッチメーカーだと思います。

睡眠中の状態をよりよく理解するために、他の指標も使って健康管理に役立てて下さい。

Fitbit 健康指標(本人データ)

\ 健康管理トラッカー Fitbit Charge 5 /

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【参考サイト】
・e-ヘルスネット(厚生労働省):https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
・よくわかるパルスオキシメーター 日本呼吸器協会 https://www.jrs.or.jp/file/pulse-oximeter_general20211004.pdf

・Fitbit公式サイト:https://www.fitbit.com/global/jp/home

・Fitbit 血中酸素ウェルネス ユーザーマニュアル https://help.fitbit.com/manuals/manual_spo2_ja.pdf

(注)Fitbit 血中酸素ウェルネス機能は、一般的な健康維持のみを目的としたものであり、医療目的で使用したり、判断したりするためのものではありません。質問や健康上の問題がある場合は、医療の専門家に必ず相談してください。

※数値や名称は参考文献によって異なる場合があります。
※写真やイラストはイメージです。