人気メーカーのAppleとGoogleのスマートウォッチ。
どちらを選ぶべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、「Apple Watch 9」と「Pixel Watch 2」を徹底比較。さらに、筆者が実際に使用している最新モデル「Pixel Watch 3」の進化点も詳しくレビューします。
なお、Apple Watch10とPixel Watch 3の比較は別記事で解説しているので、そちらも参考にしてみてください。

どれも魅力的なデバイスと言ってよいでしょう!
記事の内容は、AppleとGoogleの公式サイトを参考に、筆者の見解を加えてまとめています。
Pixel Watch 3レビュー|Apple Watch 10との違いを徹底比較 2025 編
Apple Watch 9 vs Pixel Watch 2

まず、基本的なスペックと対応デバイスを確認しましょう。最大の前提として、お使いのスマートフォンがiPhoneかAndroidかで、選ぶべきウォッチは決まります。
Apple Watch 9 | Pixel Watch 2 | |
---|---|---|
イメージ 画像 | ![]() | ![]() |
OS | watch OS | Wear OS |
アプリ | ヘルスケア アプリ | Google App + Fitbit App |
対応 デバイス | iPhoneのみ | Androidのみ |
発売日 | 2023年 9月22日 | 2023年 10月12日 |
参考価格 (税込み) | 59,800円~ | 51,800円〜 |
Apple Watch 9は新型チップ「S9」搭載で「ダブルタップ」ジェスチャーに対応。Pixel Watch 2はFitbitの技術を統合し、健康管理機能が大幅に進化しました。

Apple Watch 9と8の違いは搭載チップにあり!スペック・機能比較 編
主な仕様の違い

Apple Watch 9 | Pixel Watch 2 | |
---|---|---|
イメージ 画像 | ![]() | ![]() |
素材 | アルミニウム ケース | アルミニウム ケース |
ディスプレイ 素材 | Ion-X Glass | Corning Gorilla Glass 5 |
ディスプレイ サイズ | 45mm x 38mm | 直径 41mm |
厚み | 10.2 mm | 12.3 mm |
重量 | 38.7g | 31g |
GPS | 搭載 | 搭載 |
バッテリー | 最大18時間 低電力モード 最大36時間 | 24時間 常時表示 |
特筆すべきは重量とバッテリー。Pixel Watch 2は約8g軽く、装着時の負担が少ないのが魅力。
また、常時表示オンで24時間持つバッテリーは、充電の頻度を減らしたい方にとって大きなメリットです。
一方で、Apple Watch 9の薄さは、装着した際の見た目のスマートさに貢献します。
主な健康管理機能の比較

両者の思想の違いが最も表れるのが健康管理機能です。
※以下の表は、各機能の搭載状況を簡略化して示しています。
Apple Watch 9 | Pixel Watch 2 | |
---|---|---|
イメージ 画像 | ![]() | ![]() |
心拍数(HR) | 〇 | 〇 |
心拍変動(HRV) | 〇 | 〇 |
心電図(ECG) の計測 | 〇 | 〇 |
血中酸素 ウェルネス | 〇 | 〇 睡眠時 |
睡眠スコア | ー | 〇 |
睡眠ステージ | 〇 | 〇 |
皮膚温計測 | 〇 睡眠時 | 〇 |
ストレスチェック 終日身体反応計測 cEDAセンサー | ー | 〇 |
ストレス マネジメント | 〇 | 〇 |
マインドフルネス 機能 | 〇 | 〇 |
【重要】Pixel Watch 3の心電図機能について
Pixel Watch 3には心電図を計測する機能がハードウェアとして搭載されていますが、2025年7月現在、日本ではまだ医療機器としての承認が得られていないため、この機能を利用することはできません。
これは、前モデルのPixel Watch 2でも発売後にアップデートで対応した経緯があるため、将来的に承認され、利用可能になることが期待されます。最新の情報を待ちたいところです。
ストレスチェック機能

Apple Watch:心拍変動(HRV)でコンディションを知る
Apple Watchに直接的なストレススコア機能はありません。しかし、就寝中の「心拍変動(HRV)」は自律神経のバロメーター。HRVが普段より低い日は「心身がお疲れ気味」というサインと捉え、無理せずタスクを調整するなど、自身のコンディションに合わせた働き方の指標になります。

Pixel Watch 2:データで「ストレスの癖」を客観視する
Fitbitの技術を活かした「身体反応」の計測が特徴。「特定の会議中にストレス反応が出ている」といったパターンを客観的なデータで把握できます。これにより、「会議前に呼吸法を試す」など、具体的な対策に繋げやすくなります。

睡眠トラッキング機能
Apple Watch:「良い習慣」で眠りをデザインする
スコア表示はなく、代わりにiPhoneの「睡眠」集中モードと連携し、就寝準備から起床まで、心地よい眠りの「プロセス」全体をサポートします。就寝前のデジタル・デトックスを自動化し、脳を穏やかにクールダウンさせることで、自然な入眠を促します。

Pixel Watch 2:「睡眠スコア」で眠りを分析する
睡眠を「メンテナンス時間」と捉え、その質を100点満点の「睡眠スコア」で評価。深い睡眠やレム睡眠の割合などを分析し、翌日のパフォーマンスにどう影響したかを具体的に振り返ることができます。

主なスマート機能の比較
Apple Watch 9 | Pixel Watch 2 | |
---|---|---|
イメージ 画像 | ![]() | ![]() |
着信通知 | 〇 | 〇 |
通話 | 〇 | 〇 |
音楽再生 | 〇 | 〇 |
マップ | 〇 | 〇 |
カレンダー | 〇 | 〇 |
LINE対応 | 〇 | 〇 |
Suica対応 | 〇 | 〇 |
スマート機能は、気になる項目をピックアップしています。
それぞれ連携するアプリは異なりますが、共通して言えることはどちらも利便性の高いスマートウォッチと言えます。
LINEなどの主要アプリに対応している点は、ユーザーにとって利便性が高いです。

スマート機能はどちらも充実しています。
安全機能が充実したPixel Watch 2

LINEやSuica、マップといった日常生活に欠かせないスマート機能は、どちらも高いレベルで対応しており、スマートフォンを取り出す手間を大きく削減してくれます。
また、「転倒検出」や「緊急SOS」といった安全機能も両デバイスに搭載。万が一の際の安心感は、自分自身だけでなく、離れて暮らす家族の見守りツールとしても心強い存在です。

Pixel Watch 3の進化点
筆者は現在、Pixel Watch 3を使用しています。2からの堅実な進化点をまとめました。
デザインの基本コンセプトは維持しつつも、ユーザーからのフィードバックを反映した堅実な進化を遂げています。
Pixel Watch 3は、従来の41mmモデルに加え、より大きな画面の45mmモデルが登場しました。腕の太さや表示の見やすさに合わせてサイズを選べるようになったのは大きなメリットです。
バッテリー持続時間は、ユーザーから最も要望の多かった改善点の一つで、常時表示オンの状態で最大30時間となり、充電の心配がさらに軽減されました。
また、UWB(超広帯域無線)チップが搭載されたことで、対応スマートフォンからPixel Watch 3を探す際の精度が向上。新たに「自動車事故検出」機能も加わり、万が一の際の安心感も高まっています。
比較項目 | ![]() Pixel Watch 2 | ![]() Pixel Watch 3 | 主な進化点 |
---|---|---|---|
サイズ展開 | 41mm | 41mm / 45mm | 画面の大きさが選べるように |
バッテリー | 最大24時間 (常時表示) | 最大30時間 (常時表示) | 約25%持続時間が向上 |
パフォーマンス | Snapdragon W5+ Gen 1 | Snapdragon W5+ Gen 1 | チップは同じだが最適化が進む |
新機能 | 転倒検出 緊急SOS | +自動車事故検出 | 安全機能がさらに強化 |
超広帯域無線 | 非搭載 | UWBチップ搭載 | 「デバイスを探す」精度が向上 |
Pixel Watch 2の完成度をさらに高めたのがPixel Watch 3と言えるでしょう。

あなたのライフスタイルに合うのはどっち?
ここまで様々な角度から比較してきましたが、結局どちらを選ぶべきか。目的別に判断基準を挙げてみました。
【Apple Watch 9 はこんな人におすすめ】
- スコアに縛られず、自分の感覚を大切にしたい
- 生活に溶け込む形で、良い習慣を自然に身につけたい
- iPhoneやMacなどApple製品間の連携を重視する
【Pixel Watch 2 / 3 はこんな人におすすめ】
- データやスコアで自分を客観的に分析し、改善したい
- Fitbitアプリのサービスを楽しみたい
- 最新のテクノロジーやガジェットが好き
スマートウォッチは、私たちの生活をより豊かで健康的なものにしてくれるパートナーです。ぜひ、ご自身のスタイルに合った一本を見つけてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 初めてのスマートウォッチならどちらがおすすめ?
A: 使用しているスマートフォンに合わせて選択してください。初心者の方ほど、スマートフォンとの連携の重要性を実感できるため、OSの統一が最優先事項となります。
Q2. どちらの方が運動・フィットネス機能が優秀?
A: 用途によって異なります。Apple Watchは多様なワークアウト対応(50種類以上)と精密なGPS追跡で、アクティブな運動に適しています。Pixel Watchは日常的な健康管理(歩数、睡眠、ストレス)に特化し、Fitbitの蓄積されたデータ分析が魅力です。
Q3. バッテリーの違いは実際どの程度影響する?
A: 使用スタイルで大きく変わります。Apple Watch(18時間)は毎晩の充電が必須ですが、多くのユーザーは慣れています。Pixel Watch(24時間)は余裕があり、睡眠トラッキング使用時も安心です。充電を忘れがちな方はPixel Watchがおすすめです。
Q4. 将来性を考えるとどちらが良い?
A: Apple Watchの方が長期サポートで有利です。5年以上のOS更新実績があり、リセールバリューも高めです。一方、Pixel Watchは新技術の導入が早く、Googleの最新AI機能をいち早く体験できます。安定性重視ならApple、革新性重視ならPixelです。
Q5. 価格差(約8,000円)に見合う価値の違いはある?
スマホ以外に連携させたい製品で考えると価格差以上の価値があります。
- Apple Watchの場合: Macのロック自動解除や、iPhoneのカメラの遠隔シャッターなど、Apple製品同士のスムーズな連携が魅力です。複数のApple製品をお持ちなら、価格以上の利便性を感じられます。
- Pixel Watchの場合: Googleマップのナビを手元で確認したり、音声でGoogleアシスタントを呼び出したりと、Googleのサービスと深く連携します。Googleのサービスを日常的に使う方におすすめです。
安定した長期サポートや豊富なアクセサリーを重視するならApple、最新のAI機能やGoogleサービスとの連携を重視するならPixel、という視点で選ぶと良いでしょう。
このFAQは2025年7月時点の情報に基づいています。最新の機能や価格については公式サイトをご確認ください。

▼参考サイト
Apple 公式サイト:https://www.apple.com/jp/
Google 公式サイト:https://store.google.com/jp/?hl=ja
Fitbit 公式サイト: https://www.fitbit.com/global/jp/home
Googleストア:https://store.google.com/jp/product/pixel_watch_2?hl=ja
Google Japan blog:https://japan.googleblog.com/
※当記事の内容は、あくまでも個人的な感想と評価です。
※一部の機能は日本では利用ができない場合があります。
※写真やイラストはイメージです。