アップルウォッチの睡眠アプリ表示にある “ コア睡眠 ”をわかりやすく言うと、
浅いノンレム睡眠 で、睡眠割合の中で最も比率が多くなる中心的な睡眠ステージを指します。
睡眠ステージがグラフで可視化へ!
ヘルスケアAppで日々の記録をグラフや時間で振り返って確認することも可能。
今回は、純正アプリの睡眠分析機能を使った感想をまとめてみました。
AppleWatch10と9の違いからシリーズ10を選んだ理由!スペック・機能比較 2024 編
純正睡眠アプリに睡眠ステージ登場
watch OS 9 から睡眠ステージが4つに( 覚醒・レム睡眠・コア睡眠・深い睡眠)色分けされ、各ステージの割合や時間もわかるようになりました。
Apple Watchをつけて寝るだけで自分自身の “ 睡眠の質 ” をより正確に分析することができます。
Apple Watchの公式サイトによると、上記アプリの画面のように睡眠状態(覚醒、レム睡眠、コア睡眠、深い睡眠)は、加速度センサーと心拍数センサーにより計測されます。
現在(2024年9月27日)はwatch OS11ですが基本的な内容は継承されています。
AppleWatch10と9の違いからシリーズ10を選んだ理由!スペック・機能比較 2024 編
コア睡眠の役割とは
睡眠は体を休ませ、記憶、ホルモン、免疫システムなどの重要な機能を維持するために不可欠な役割を果たしています。
覚醒 | 夜中に目が覚めている状態。 中途覚醒(夜間のトイレ)などが該当します。 |
レム睡眠 | 夢を見るステージ。 記憶の整理や脳の回復などに重要や役割を果たす。 |
コア睡眠 | 睡眠時間の多くを占める。筋活動が低下し体温が下がる。 認知にとって重要な可能性のある脳波が発生している。 |
深い睡眠 | 睡眠の前半でよくみられるステージ。 体内組織の修復や重要な成長ホルモンが分泌される。 |
コア睡眠は「浅いノンレム睡眠」とも呼ばれ、睡眠割合の中で最も比率が多くなる中心的な睡眠ステージで、脳の眠りで大切な働きを担っています。
役割を知ることで睡眠の質の改善に役立てることができます。
理想の睡眠周期(スリープサイクル)
睡眠周期(スリープサイクル)は、約90〜120分を1サイクルとして1晩で4〜5回繰り返すとされています。
一般的には、前半に「深い睡眠(深いノンレム睡眠)」があり、後半になれば「レム睡眠」の割合が増えてきます。
スタンフォード大学医学部教授の西野精治氏の著書「スタンフォード式 最高の睡眠」には、最初の90分が眠りのゴールデンタイムとあります。
つまり、理想の睡眠ステージを描くには、最初のノンレム睡眠をどれくらいしっかり眠れるかがポイントになりそうです!
通常、明け方近くになるとレム睡眠の比率が大きくなります。
Apple Watchで見る深い眠りは13〜23%程度が理想
眠りの深さは睡眠において非常に大切です。
個人差はありますが、深い睡眠の割合は通常13〜23%程度。
睡眠時間を8時間を前提に、平均値の20%を時間に換算するとおよそ90分。
計算式:8時間(480分)× 20% = 96分
あくまでも理論上の数値となりますが、深い眠りの理想は合計 90分と考えることができます。
体の回復には深い睡眠が大切!
Apple Watchで計測した睡眠ステージ(割合、時間)をチェックする時の一つの目安として下さい。
Apple Watch 純正睡眠アプリの使い方
睡眠アプリを利用する場合、Apple WatchとiPhoneをペアリングした後に、ヘルスケアAppで睡眠目標の設定から始めます。
- 睡眠を設定する
- 就寝準備と睡眠目標を調整する
- iPhone で睡眠スケジュールを編集する
- Apple Watch で睡眠スケジュールを編集する
- 睡眠履歴を表示する
就寝時刻と起床時刻を設定しておくと、その間は“ 集中モード によって通知がオフになり眠りを妨げないようになります。
いわゆる『おやすみモード』です。
詳しくは、Apple公式サイトのApple Watch で睡眠を記録して iPhone で「睡眠」を使うを確認しながら設定してみて下さい。
さいごに
Apple Watchの純正睡眠アプリの進化は非常に嬉しいことです。
“ 睡眠の質 ”は、日々の生活のパフォーマンスにも大きく影響します。
深い眠りが、睡眠の質を左右すると言っても過言ではないだけに、睡眠分析は大切だと思っています。
Apple Watchを上手に使うことで、理想の睡眠を手にいれることができるかもしれません。
\新作モデル Apple Watch 10/
AppleWatch10と9の違いからシリーズ10を選んだ理由!スペック・機能比較 2024 編
\ Apple Watch SE(第2世代)/
Apple Watch 9とSEではここが違う!どっちもおすすめな理由!スペック・機能比較 2024 編
【参考文献】
・西野精治(著)スタンフォード式 最高の睡眠 サンマーク出版
・内田直(著)安眠の科学 日刊工業新聞社
・西野精治(監修)図解眠れなくなるほど面白い睡眠の話 日本文芸社
・宮崎総一郎、林光緒(編著)改訂版 睡眠と健康 放送大学教育振興会
【参考サイト】
・Apple 公式サイト watch os9(Apple Watchで睡眠を記録する)
・令和3年度健康実態調査 厚生労働省
※記載の情報は執筆時の内容のため、変更になる場合がございます。
※写真やイラストはイメージです。