2025年9月16日にwatchOS 26が正式にリリースされ、Apple Watchに睡眠スコアが登場!
睡眠の質を重視するユーザーにとって、『睡眠スコア』の登場は待ち望んでいたアップデートでした。
ただ、併用するGoogle(Fitbit App)や、Garminとは採点方法が違うため、
今回はApple Watchの睡眠スコアの内訳や見方についてまとめてみました。

実際の計測結果をスクリーンショットに撮っておきました。
スマートウォッチ 睡眠トラッキング精度を比較|Apple・Google/Fitbit・Garmin 2025 編
Apple Watchの睡眠スコアとは?

Apple Watch の「睡眠スコア」は、次の3要素をもとに計算されています。
- 睡眠時間(最大50点):実際に眠っていた時間を評価
- 就寝時刻の一貫性(最大30点):就寝・起床時間がどれだけ規則的か
- 睡眠中断(最大20点):夜間に目が覚めた回数や時間の少なさ
合計100点満点で、総合スコアが算出されます。
睡眠スコアの内訳と配点
まずは、Apple Watchユーザーの視点から、睡眠スコアについて深堀りしてみたいと思います。
Apple Watchには、睡眠リングとも言える円形のグラフと点数、評価が表示されます。

以下は、筆者のある日のスコア94点と内訳表です。
配点 | 内訳 |
---|---|
睡眠時間(50点満点) | 46/50 |
就寝時刻(30点満点) | 30/30 |
睡眠中断(20点満点) | 18/20 |
トータル点数 | 94点 |
Apple Watchの睡眠ステージの見方
睡眠ステージは、覚醒・レム睡眠・コア睡眠・深い睡眠 に分類されています。

ステージ | 内訳 | 解説 |
---|---|---|
覚醒 | 21分 | 夜中に目が覚めている状態。 中途覚醒(夜間のトイレ)などが該当。 |
レム | 2時間1分 | 夢を見るステージ。 記憶の整理や脳の回復などに重要。 |
コア | 5時間 | 睡眠時間の多くを占める。 筋活動が低下し体温が下がる。 認知にとって重要な可能性のある脳波が発生。 |
深い | 52分 | 睡眠の前半でよくみられるステージ。 体内組織の修復や重要なホルモンが分泌。 |
トータル | 8時間14分 |
Apple Watchの純正睡眠アプリにある “ コア睡眠 ” とは浅いノンレム睡眠であり、睡眠割合の中で最も比率が多くなる中心的な睡眠ステージを指します。
睡眠ステージの詳細は、以下の記事をご参照ください。
Apple Watchのコア睡眠は浅いノンレム睡眠|純正睡眠アプリで分析する理想の睡眠ステージ 編
ヘルスケアAppで確認できる項目一覧

ヘルスケアAppでは、睡眠スコア、睡眠ステージ、バイタルなどを確認することができるため、自分自身の睡眠について総合的に分析可能です。
睡眠中のおける呼吸数や心拍数などを理解することで、改善や対策に活用してみてください。
ヘルスケアAppでは、以下のバイタル指標を確認できます。
- 睡眠スコア(1〜100点)
- 睡眠ステージ(覚醒・レム・コア・深い)
- 睡眠時間・就寝規則性・中断回数
- 呼吸数(1分あたりの呼吸回数)
- 心拍数・心拍変動(HRV)
- 手首皮膚温の変化
- 血中酸素濃度(SpO₂)
これらを総合的に見ることで、スコアの背景にある身体リズムを理解できます。
Apple Watchでストレスや疲労度の目安を知ろう|心拍変動(HRV) 編
睡眠スコアに対する評価指標
Apple Watch の睡眠スコアは、100点満点を5段階で評価していると考えられます。
ヘルスケアApp上でも、「非常に高い」「高い」「普通」「低い」「非常に低い」に分類されて表示されます。
さらに、睡眠スコアの推移は「習慣」「月間」「6か月」の単位でグラフ確認も可能です。これにより、日々の変化だけでなく、生活リズムの傾向も見やすくなりました。

筆者の実測データをもとに、スコア区分を以下のように整理してみました。
評価 | 範囲 | 状態の目安 |
---|---|---|
非常に高い | 90点以上 | 体と心が十分に回復し、理想的な睡眠が取れている状態 |
高い | 80〜89点 | 必要な休息は取れているが、わずかに改善の余地あり |
普通 | 60〜79点 | 睡眠時間または深い睡眠が不足している可能性 |
低い | 40〜59点 | 十分な休息が得られず、日中の疲労感に影響するレベル |
非常に低い | 39点以下 | 明確な睡眠不足。心身の回復が追いついていない状態 |
筆者の94点は「非常に高い」に該当し、理想的な睡眠が取れていた日でした。ただし、これらはあくまで筆者の実測に基づく目安であり、個人差やその日の体調によって感じ方は異なります。
睡眠スコアに対応するApple Watch機種

Apple の睡眠スコア (Sleep Score)機能は、watchOS 26(2025年版)にアップデート可能なApple Watchモデル に対して提供されるようで、具体的には Apple Watch Series 6 以降、Apple Watch SE(第2世代以降)、すべての Apple Watch Ultra モデル が対象となります。
- Apple Watch Series 6 以降
- Apple Watch SE(第2世代以降)
- すべての Apple Watch Ultra モデル
ただし、これはあくまで現時点での情報であり、地域、iPhone・iOS のバージョン、Apple の追加制限などが後から影響を及ぼす可能性もあります。詳しくは、Apple公式サイトをご確認ください。
Apple Watch 10 レビュー|エコシステム連携で生産性向上・健康管理・見守り機能を徹底解説 編
筆者の考察(睡眠習慣の振り返り)

Apple Watch の睡眠スコアの内訳を見ていると、「自分の眠りの習慣」がよくわかるようになりました。
スコアが90点を超える日は、1日の歩数が多いことが多く、逆に70点台のときは、なんだかスムーズに寝付けずにストレスを感じていた日が多い…。
つまり、Apple Watchの睡眠スコアは、“生活のリズム”を重視していることが、体験からもよくわかりました。
特に興味深いのは「就寝時刻」の項目です。ベットに入る日が遅いと翌日のスコアが変わります。毎日同じ時間に寝るようにすることで、睡眠スコアも高まります。
スコアを上げることが目的ではなく、その日の自分を振り返る“バロメーター”として気づきをくれるのが、Apple Watchの睡眠スコアの一番の価値だと感じます。
睡眠の習慣を改善しながら自分の体調リズムを掴む。その積み重ねが、結局いちばん安定した心身を作ってくれるのかもしれません。
ただし、睡眠スコアはあくまで目安です。 90点未満でも体調が良い日もあれば、 95点でも疲れが残ることもあります。 数値に振り回されず、自分の体感を大切にしてみてください。
感想(まとめ)

睡眠の質を重視するユーザーにとっては、睡眠スコアが搭載されたことにより健康管理への意識が高まるかと思います。
実際に、計測結果でスコアがでる喜びを感じているので、Apple Watchユーザーとしては非常にうれしいアップデートでした。
配点は、睡眠時間・就寝時刻・睡眠中断回数によって点数が決まります。
スコアはあくまでも目安であり、日々の睡眠リズムや睡眠時間、睡眠ステージを考慮して、質の良い睡眠をとれるように工夫することが必要です。
ヘルスケアAppを活用して総合的に加味して分析に役立てることで、ウェルビーイングの向上に寄与するでしょう。
筆者のApple Watchは、シリーズ10を使って睡眠計測に勤しんでいます。

\Apple Watch 10/
\Apple Watch 11/
【参考サイト】
・Apple公式サイト:https://www.apple.com/jp/apple-watch-series-11/
・Apple Newsroom:https://www.apple.com/jp/newsroom/2025/09/new-apple-intelligence-features-are-available-today/
※写真やイラストはイメージです。
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